薩摩の教え

郷中教育37

今週も薩摩の青少年教育「郷中教育」についてご紹介しています。
先週から、6・7才から10才までの薩摩藩の小稚児の遊びをご紹介していますが、今朝は、「尻つなぎ」という遊びをご紹介します。

 

「尻つなぎ」という、この遊びは、古くから郷中で伝承されている遊びで、尻つなぎの他「子もらい」とも呼ばれた遊戯です。

遊び方は、まず一人鬼を決め、片方には親を一人選び、他の子供は皆その親の子供となって、親の後ろに並びます。
前の小稚児の帯の結び目をしっかり握り、順々に後ろへ繋がっていきます。
そして、鬼になった小稚児が「4番目の稚児を貰うぞ」と宣言して、4番目、10番目の小稚児を狙い襲い掛かります。
親になった小稚児は、それを防ぐ為、右へ行ったり、左へ走ったり。

 

その影響で親に連なっている列は、あたかも蛇のようにクネクネと振り回され、転んだり、或いは、将棋倒しになり、鬼に捕まってしまいます。
初めに鬼に指名された稚児が捕まると、その10番目の子が次の鬼となり、また遊びは続きます・・・。
こういった遊び、昔された方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

では、今日も、鹿児島のこの言葉でお別れしましょう。また明日。毎日めにっごわんそ!

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