今週も薩摩の青少年教育「郷中教育」についてご紹介していきます。
先週は、6・7才から10才までの「小稚児」の遊びの場の一つでもあった「天神の池」のお話をしました。
小稚児たちが鮒を釣っていた、その天神の池は、高見馬場郷中の天神神社にありましたが、同じ頃、今の照国神社のある場所には、南泉院「なんしん様」とも呼ぶ天台宗のお寺があり、そこには、徳川家康を初め、歴代 徳川将軍の位牌も祀られていました。
そして、不思議な言い伝えです。
『ある時、その南泉院の池に住む数千匹の蛙が、天神神社の池の蛙に戦いを挑んで来たというのです。
互いに声を上げ、泣き騒ぎ、息途絶える蛙は、数知れず・・・。
そんな激しい合戦が4日も続き、争うことの虚しさを悟り、和平を結んだ』
と伝えられています。
この珍しい蛙の合戦は、鹿児島市吉野に伝わる大石兵六噺と同じ寓話の一種。
徳川幕府に対するうっぷんを晴らす為に創られたもの・・・と考えられています。
では、今日も、鹿児島のこの言葉でお別れしましょう。また明日。毎日ごわんそ!