今日は、いろは歌の38番目の「き」の歌をご紹介します。
聞くことも また見ることも 心柄 皆迷いなり 皆悟りなり
まず、言葉の意味から。
- 「心柄」とは、「心から」という言葉から変化して「心柄」になり、「心の持ち方」あるいは「考え様」といった意味です。
聞くことも また見ることも 心柄 皆迷いなり 皆悟りなり
歌の意味です。
人から聞いたり見たりする全てのことは、それを受け止める自分の心の持ち様によって、迷いになったり、反対に悟りになったりするものだ。
つまり、自分が素直に相手の言葉に耳を傾ければ次に繋がるが、よこしまな思いで相手の言うことを見聞きすると、役に立たない。
― 従って人間は素直な心で、迷いの道に落ちないよう心を磨くことが大切だと説いています。
聞くことも また見ることも 心柄 皆迷いなり 皆悟りなり
「心に曇りがあれば、事の善悪をわきまえることが出来ず、悪い道へ進むことになる」と諭しているのです。
では、今日も、鹿児島のこの言葉でお別れしましょう。また明日。毎日ごわんそ!