今日ご紹介するのは、いろは歌の「へ」です。
下手ぞとて 我と許すな 稽古だに 積もらばちりも 山とことの葉
まずは、言葉の説明から…
- 「我と許すな」
これは「自分はダメだ」と自分から気をゆるめ、物事を投げやりにしてはイケない。それが稽古事であっても、投げ出すのはよくないと言う意味です。 - 次に、「積もらばちりも山とことの葉」の意味は、
「山とことの葉」は、「ちりも積もれば山となる」という語と、「大和の語 即ち 日本の言葉」との両方にかけていると伝えられます。
下手ぞとて 我と許すな稽古だに 積もらばちりも山とことの葉
歌全体の意味です。
何事も下手である自分は、結局、上手にはなれないからダメだ…と諦めて断念してはいけない。稽古を何度も繰り返していれば、あとあと上手になる。
これは、ちりも積もれば山となるということではないか ―
要するに、努力精進する生活が大切と言うことが、いろは歌の「へ」の歌なのです。
日新斉の母・常盤は、世の物笑いとなることを覚悟で、多布施の領主・島津運久と再婚します。
このことにより、日新斉が伊作と多布施の二か所の領土を継承することになり、伊作家の安泰が図れたのです。
このことを知った日新斉は、母君が他界すると自ら原野を開墾し、“西福寺”を建立。そこを母上の菩提寺とし、孝行したそうです。
下手ぞとて 我と許すな稽古だに 積もらばちりも山とことの葉
さぁ、あなたも努力されてみませんか?良い結果が見えてくるかもしれませんよ。
それでは、また明日、元気にお会いしましょう。毎日ごわんそ!