いろは歌

いろは歌「へ」(6番目の歌)

今日ご紹介するのは、いろは歌の「へ」です。

下手ぞとて 我と許すな 稽古だに 積もらばちりも 山とことの葉

まずは、言葉の説明から…

  • 「我と許すな」
    これは「自分はダメだ」と自分から気をゆるめ、物事を投げやりにしてはイケない。それが稽古事であっても、投げ出すのはよくないと言う意味です。
  • 次に、「積もらばちりも山とことの葉」の意味は、
    「山とことの葉」は、「ちりも積もれば山となる」ということばと、「大和のことば 即ち 日本の言葉」との両方にかけていると伝えられます。
下手ぞとて 我と許すな稽古だに 積もらばちりも山とことの葉

歌全体の意味です。

何事も下手である自分は、結局、上手にはなれないからダメだ…と諦めて断念してはいけない。稽古を何度も繰り返していれば、あとあと上手になる。
これは、ちりも積もれば山となるということではないか ―

要するに、努力精進する生活が大切と言うことが、いろは歌の「へ」の歌なのです。


日新斉じっしんさいの母・常盤ときわは、世の物笑いとなることを覚悟で、多布施の領主・島津運久ゆきひさと再婚します。
このことにより、日新斉が伊作と多布施の二か所の領土を継承することになり、伊作家の安泰が図れたのです。
このことを知った日新斉は、母君が他界すると自ら原野を開墾し、“西福寺さいふくじ”を建立。そこを母上の菩提寺とし、孝行したそうです。

下手ぞとて 我と許すな稽古だに 積もらばちりも山とことの葉

さぁ、あなたも努力されてみませんか?良い結果が見えてくるかもしれませんよ。
それでは、また明日、元気にお会いしましょう。毎日めにっごわんそ!

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