仙厳園・尚古集成館で開催「薩摩のひなまつり」

鹿児島市にある仙巌園・尚古集成館で

4月26日(木)まで開催中の「薩摩のひなまつり」

尚古集成館の学芸員、小平田史穂さんに伺った。

 

仙厳園は、1658年に19代・島津光久によって築かれた島津家の別邸

歴代当主に愛され、将軍家に嫁いだ篤姫も若いときに足を運んだとか。

幕末から近代にかけては、迎賓館のような存在で、

海外からの客をもてなした記録も残っている。

また、仙巌園のある磯エリアは、

島津斉彬とその遺志を継いだ人々によって建てられた集成館、

日本初の工業地帯の跡地でもある。

 

尚古集成館は…仙巌園の隣に建つ博物館で、

島津家の歴史や文化、集成館事業を紹介している。

 

開催中の「薩摩のひなまつり」。仙厳園では…

1年の幸せを願い、竹の舟に「身代わりびな」をのせて流す神事「流しびな」や、

曲水の流れに盃を浮かべて和歌を詠む「曲水の宴」など開催。

 

尚古集成館では…「島津家伝来 人形とひな道具展」を開催。

島津家に伝わる有職雛(ゆうそくびな)や御所人形、豪華なひな道具407点を展示。

 

このひな道具は、5代将軍徳川綱吉の養女・竹姫が、

22代・継豊に輿入れした際に持参したといわれる。

豪華絢爛で徳川家の家紋と、島津家の家紋が入っている。

ほかにも、姫君たちが遊んだお人形など、島津家に伝わる貴重なものを展示。

 

2月25日(日)午後1時からは、

「薩摩糸びな手づくり教室」も開催。

薩摩糸びなとは…江戸初期から作られていたと伝わる人形で、

特徴は、顔と髪が麻糸で作られている。

身体の部分には、美しい和紙と着物の生地を使用。

大正初期頃までは、女の子の節句に「お祝いの人形」として

贈られるものだったそうだ。手作り教室は、予約制で参加費は2000円。

 

休館日…どちらも年中無休

開園時間…午前8時30分~午後5時30分まで

入園料…大人1000円、小中学生は500円

仙巌園と尚古集成館、両方楽しめる。

 

問い合わせ…仙巌園(099-247-1551)

薩摩糸びな手づくり教室の申し込みもこちらへ。

現在、梅と寒緋桜が七分咲きの仙厳園。見ごろは、2月中旬以降。

ひな祭りと一緒に、春のお出かけにいかが?

 

2月14日11:40ごろ放送 たんぽぽ倶楽部「たんぽぽおでかけ隊」より

 

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