椋鳩十と薩摩伝統工人たち
鹿児島市谷山中央の三宅美術館で今月7日から開催される、
「三宅美術館開館30周年記念Ⅱ 椋鳩十と薩摩伝統工人たち」について、
学芸員の三宅たまきさんに話を伺った。
児童文学作家・椋鳩十。
加治木高校や鹿児島女子短期大学で国語教師として教壇に立ったほか、
県立図書館の館長を勤めるなど、鹿児島と馴染みが深い作家だ。
作品を読んだ方も多いだろう。
椋さんは、三宅美術館の設立準備委員、初代理事として設立・運営に尽力した。
没後30年と開館30年が重なり、企画展開催に至った。
『薩摩伝統工人伝』で紹介されている明治~昭和初期の鹿児島の伝統工芸の職人たちと、
その技を受け継ぐ現在の職人たちの作品や資料、
それに椋鳩十作品の挿絵をしていた版画家入佐能弘さんの作品など、
およそ50点が展示されている。
この『薩摩伝統工人伝』は、元々“MBCクオータリー”という冊子に掲載されていたものをまとめ、出版したもの。
椋鳩十先生、なんとMBCとも繋がりがあったとは・・・!
当時のMBCクオータリーも、今回併せて展示する。
(「MBCクォータリー No57」(最終号) 昭和57年3月10日発行 南日本放送蔵 )
■1/13(土)
椋鳩十先生の孫・久保田里花さんによるギャラリートーク
■1/21(日)
薩摩伝統工人伝で紹介されている表具師の田代常吉の孫で、田代表具店三代目・田代和雄さんによる表具の実演
(「西郷隆盛像」 昭和15年 二代長太郎雅夫作 鹿児島市立喜入小学校蔵 )
(「錦手憩う翁像と錦手釣鐘と弁慶像」 十二代沈壽官作 三宅美術館蔵)
その他にも十五代沈壽官さん、龍門司焼の次郎太窯の川原輝夫さん、
指宿長太郎焼窯元の有山禮石さんのギャラリートークも予定されている。
三宅美術館のホームページでも情報を随時更新予定とのこと。
【開催日】1月7日(日) ~ 2月27日(火)
水曜日休館
【開館時間】午前10時 ~ 午後4時30分
【入館料】一般:500円 高校生:300円 小中学生:200円 70歳以上:100円
【問い合わせ】三宅美術館 tel.099-266-0066
1月4日(木)11時40分頃放送 「たんぽぽ倶楽部」たんぽぽお出かけ隊 より