TOYOTA街角ステーション「新富大生堂」
今週もお聞き頂きまして、ありがとうございます。
トヨタ街角ステーションレポーターの、鶴園直子です。
台風9号が通り過ぎたと思ったら、
台風10号・・・。
週末にかけての台風の動きがとても気になりますね。
私も早いうちに台風への備えを、
しっかりとしておかなかればと思っているところです。
皆さんもお気をつけてお過ごしくださいね!
さてこのコーナーでは、
いつかのおでかけの参考にして頂きたい、おすすめのテイクアウトグルメをご紹介しています。
9月になりまして、秋のおいしいものも気になってまいりました。
今回は、
そんな秋のこの時期にだけ販売される、秋スイーツをご紹介しました。
今回ご紹介するお店は、
伊佐市大口元町にあるお菓子屋さん「新富大生堂」です。
創業から今年で65年目を迎える、地元でおなじみのお菓子屋さんです。
和菓子・洋菓子・見た目にもきれいなケーキ・・・、
定番のものから、季節限定のものまで、
およそ60種類ほどを並べていらっしゃいます。
そんな新富大生堂で、
秋のこの時期だけ販売される人気のスイーツがあるんです。
それは「マロンパイ」。
毎年9月上旬頃から、11月末頃まで販売しているこのマロンパイ。
今年は今週末、9月5日の土曜日から販売が始まるそうなんです。
毎年遠方から買いに来られるお客様もいらっしゃるそうなんですが、
中には50個60個と、大人買いされる方もいらっしゃるんですって。
販売を待ちに待ったお客様から、もうすでに注文も入っているそうですよ!
詳しいお話を、新富大生堂の新富哲郎さんに伺いました。
こちらのマロンパイ、
発酵バターを織り込んだ自慢のパイ生地に、
クレームダマンドと呼ばれるアーモンドクリームを絞って、
そこに大粒の渋皮栗をのせて成型したものを、
コンベクションオーブンで40分ほどかけて焼いています。
仕上げにアプリコットジャムと、粉糖を溶かしたものをデコレーションしています。
コンベクションオーブンは、熱風式のオーブンなのですが、
このオーブンで焼くと、外側のパイがざっくりとしっかりと焼き上がります。
逆に、中の栗には熱が強く入リ過ぎないので、
栗の水分が飛ばずに、しっとりとした口当たりに・・・。
さらに栗の水分も飛び過ぎないので、栗の香りも残りやすくなり、
香りと食感豊かなマロンパイになるというわけです。
そして特徴的なのが、形。
大きさはだいたい6㎝ほどあるんですが、
ころころとした、ちょっとボールに近いようなかわいい形をしています。
実はこのマロンパイ、焼き上げる時にカップに入れて焼きます。
そうすることでパイが膨らんでくるところを抑え込むんです。
そうやって焼くと、
カップに入っている下の部分は、パイの層が詰まって、ざっくりとした食感が生まれるんです。
そして、カップから出ている上の方は、抑えられないので、
層がふんわりと浮いて、ふわっとした食感になる・・・。
上の方と下の方で、違うパイの食感を感じられるんです。
カップに入れるのは、形だけではなくて、パイの食感に違いを出すという意味もあるんですね!
ざくっとしたパイの食感に、口の中に広がる豊かなバターの香り。
この香りの正体は、バターを乳酸菌で発酵させた「発酵バター」を使っているから。
ただ発酵バターが入ると風味はよくなるのですが、
パイの味わいが強くなりすぎると、栗の香りよりまさってしまうので、
無塩バターと半々にして、
栗もしっかり活きる仕上がりになるよう調整しているそうです。
豊かなバターの香りでありながら、優しい味わいに感じるのは、このせいかもしれません。
ただ、この自慢のパイ生地は、扱いがとても難しいんです。
パイ生地を仕込む時は、温度が高いとバターが溶け出て食感が悪くなってしまうので、
とにかく手早く仕上がる必要があること。
また、無理に織り込んだり、伸ばしたりすると、
生地に負担がかかるので冷蔵庫で休ませながら織り込んでいきます。
とても繊細な生地なんですね。
今年はおうちで過ごす時間も多いと思います。
おいしい飲み物を用意して、ゆったりとしたおうち時間のお供に・・・。
皆さんも1度召し上がってみてはいかがでしょうか?
場所のご紹介
<場所> 伊佐市大口元町。
水俣に続く国道268号から、
元町実業交差点を、元町商店街の方に入ると、500m程走ったところ左手。
赤いレンガの建物です。
<営業時間> 朝9時~夕方6時(日曜日は、夕方5時半まで)
→お昼12時半~1時までの30分ほどは、コロナ対策の消毒作業などを行うため、お店を一旦閉めるそうです。
<定休日> 不定休(9月は、14日(月)・27日(日))
<お値段> 346円(地方発送もされています。詳しくはお問い合わせ下さい!)
<お問合せ> 0995-22-0828(おやつや)