TOYOTA街角ステーション「フランス菓子一公 加治屋店」

今週もお聞き頂きまして、ありがとうございました。

トヨタ街角ステーションレポーターの、鶴園直子です。

早いもので、もう12月も半ば。

街はすっかりクリスマス一色ですね。

今週も、おすすめのテイクアウトグルメをご紹介!

先週ご紹介した「ごてやき」に引き続き・・・クリスマスや年末の食卓にぴったりな逸品をご紹介しました。

今回伺ったのは鹿児島市加治屋町、

鹿児島中央高校の裏手にある「フランス菓子一公 加治屋店」です。

創業は昭和57年。

「本場の手作りのフランス菓子を・・・」をと、

陣之内一公さんが鹿児島市山下町にお店を構えられたのが、このお店の始まりです。

以来鹿児島の皆さんに長く愛され続けている、

老舗の洋菓子店です。

現在は一公さんと、その子供さんの士公さん、寿里さんと、

親子2代で切り盛りされています。

そんな店内をのぞいてみると、

商品棚には、この時期にしか登場しない、

ちょっと気になるクリスマス限定のお菓子が並んでいました。

それは、

ドイツ発祥のクリスマス菓子「スノウ・シュトーレン」です。

最近鹿児島のパン屋さんやお菓子屋さんでも、

良く見かけるようになりましたよね?

真っ白い粉砂糖をまとった、一見パウンドケーキのようなお菓子なんですが、

クリスマスを待つ間、少しずつカットしながら楽しむ、

具だくさんの発酵菓子・パン菓子です。

そんなシュトーレンについて、

陣之内士公さんに伺いました。

こちらが手掛けるシュトーレンは、その名の通り、

雪をまとったような、とても優しいシュトーレンで、

常連さんから人気なんです。

一公のシュトーレンは、

生地に「ローマッセ」と呼ばれる、アーモンドと砂糖を材料にしたこしあんのようなものと、

エバミルク、

レモンの皮やシナモン・ナツメグ・バース・カルダモンといった香辛料、

お店で漬け込んだフルーツを使った、

フルーツたっぷりのシュトーレンです。

 

こちらのシュトーレンのこだわりは、

生地に練りこむ「自家製のフルーツの漬け込み」です。

ドライレーズンをはじめ、カレンズ、アプリコット、プラム、オレンジ、そしてフレッシュなりんごを、

白ワインとラム酒と一緒に、

半年じっくり漬けこんでいます。

しっかり漬けこまれたフルーツは、

色が濃くなって、味がよく染み込んで、香りもより濃くなって、

深い赤ワインのような、

何とも言えない芳醇な香りと味わいを醸します。

生地に混ぜる時には、

フルーツだけではなくて、

漬けこむことで出てきた美味しい水分も一緒に混ぜ込むので、

焼きあがりの生地全体に、

フルーツの良い香りが広がります。

そして、発酵バターを贅沢に使っている事。

発酵の工程を4回ほど繰り返しながら、

成形したシュトーレンを窯で焼き上げるのですが、

焼きあがったシュトーレンがまだ熱い内に、

溶かした発酵バターの中に、しっかり2度くぐらせるのだとか。

しっかりくぐらせることによって、

発酵バターで生地をしっかりコーティングして、

さらに、発酵バターの香りをしっかり感じられる、

ちょっと贅沢感のあるシュトーレンになります。

最後に、

粉砂糖とグラニュー糖、少々のシナモンをしっかりまとわせて仕上げています。

そうやって出来上がったシュトーレンは、

丸っこくて、何とも味わい深い、ちょっといびつの形。

一公のシュトーレンは、

シュトーレンの四角い型に入れて焼くのではなくて、

職人さんが1つ1つ手作業で形を作っているので、

1つ1つ形も違うのだとか。

ちなみに、

元々シュトーレンの形は、産着に包まれた幼子イエスを模しているとも言われているそうですが、

一公のシュトーレンは、まさに白いおくるみに包まれたような。

手作り感を感じるあったかさがあります。

田舎のお母さんが家族のために作ったら、

きっとこんなシュトーレンなんじゃないかな~なんてイメージをさせてくれる、

なんだかほっとする一公のシュトーレン・・・、

もうすぐクリスマス!

シュトーレンを囲んで、冬の素敵な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか!

Merry Christmas♪

改めて場所のご紹介です。

<場所> 今回伺った加治屋店は、鹿児島市加治屋町。

鹿児島中央高校の裏手。

<営業時間> 朝10時~夜7時

<定休日> 第3火曜日

<お値段> 1本、税込みで2160円。

<お問合せ> 099-224-4737

※さて来週は、鹿児島トヨタ 遊輪館春日におじゃまします!

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