使いやすく気品のある器つくり 下拂豊志さん

鹿児島市吉野町の志光窯で、陶芸家として活躍している、下拂豊志さんが登場。

12月3日まで、かごしま県民交流センターで開催されている「薩摩焼フェスタ」には、

大島紬の模様やメダカ・猫・犬を描いたカップやお皿、一輪挿しなどを出品。

 

元々陶芸家ではなかった下拂さん、もともとは教師だった。

28歳の時、鹿児島陶芸展の受賞作品を見て感銘を受け、“自分の仕事は、これだ!”と思った。

人生の転機だった。

退職し、鹿児島市窯業試験場の尾之下彰三さんに師事し、3年間勉強したあと、指導員を経て、

1989年(平成元年)独立した。

今までに、鹿児島陶芸展 知事賞や、全国陶芸展 文部大臣賞など多数受賞している。

 

陶芸の道を究めるために、様々なことに努力を惜しまず取り組む。

陶芸の原点は、茶にあると考え、茶道を6年間学んだ

さらに、お茶会の床の間に飾られる花にも興味を持ち、いま庭で150種類も栽培しているとか。

この時期の見ごろは、菊やなでしこ。自分が作った一輪挿しに花を活けて静かに眺めることが好きだという。

 

窯を開いて以来描き続けてきたメダカに加え、去年から猫、今年は犬を描くことに挑戦。

かわいい!美しい!と大評判だ。

「お客様に愛される、使いやすくて気品ある器作りをしたい」

 

人と自然を愛する下拂さんの豊かな感情は作品にも表れ、器を手に取る人たちを魅了する。

 

 

~11月30日(木)10時39分頃『たんぽぽ倶楽部』海童が行く より~

 

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