【#31】さかど結いの家 生活支援コーディネーター 白坂聡子さん
今週もお聞き頂きまして、ありがとうございます。
鶴園直子です!
このコーナーでは、「私たちの日常を支える人」すなわち“ささえびと”。
地元や地域、街を盛り上げ、元気にしようと頑張っている“ささえびと”をご紹介します。
今回の舞台は、肝付町(旧内之浦町)です。
今日は「地域のつながりを支える人」ご紹介します。
その拠点となっているのが「さかど結いの家」。
「さかど」とは、昔この地域にあったといわれる「釈迦堂」にちなんで、「さかど」と名づけたそうです。
今回のささえびとは、さかど結いの家の活動を支える、生活支援コーディネーターの、白坂聡子さんです。
🏠「さかど結いの家」はどのような家なんでしょうか?
内之浦地区の住民の皆さんが寄り合い、ふれあい活動や生きがい作りを推進する交流の場所として、
2018年に作りました。内之浦総合支所の近くの空き家を利用した「結いの家」を拠点に活動をしています。
🏠この拠点を作るきっかけは?
内之浦地区は高齢化率が50%を超えているのが現状です。
年々人口も減っていて、40年ほど前には7339人だった人口も、
現在は2260人となっています。
高齢者を支える年齢層が減りつつある中で、1人暮らしの高齢者は増加の一途をたどっています。
そこで「住民同士で支え合う、地域の拠点」として、
子供からおじいちゃんおばあちゃんまで、誰でも気軽に集える場所を作りたいということで、
3年前に「さかど結いの家」を立ち上げました!
🏠どんな活動をしているんですか?
現在は、住民同士の語り合いを目的にした「さかど語り場」、
町役場と共催して行っている「体操教室」、
血圧測定や病気のこと、認知症や介護のことなど、相談をお受けする「暮らしの保健室」、
あとは地元のお母さんたちで作るボランティアグループによる「手作り弁当の配達」といった活動を行っています。
🏠「さかど語り場」というのは・・・?
実は以前、さかど結いの家を活用して、ボランティアでカフェを開いていた男性がいらっしゃったんです。
ハンドドリップで淹れるコーヒーがとても評判だったのですが、
この方が体調を崩されて、惜しまれながらカフェを閉じることになったんです。
ところが、このカフェに通っていた方々が「ここにくるのが楽しみだったのにね・・・。」とおっしゃっていたのを耳にして、
皆さんの居場所をなくしてはならないと思い、
お菓子作りが好きだったものですから、私でお役に立てればと、「さかどカフェ」を始めました。
🏠白坂さんが、カフェを受け継いだんですね?
素人なりに、カロリー少な目の手作りスイーツ🍰と、コーヒー☕やフレッシュハーブティーをお出ししていたのですが、
現在はコロナウイルス感染予防を考慮して、飲食はお休みをしております。
ただ、皆さんの交流の機会はなくしたくないということで、
「さかど語り場」と題して、楽しく語らいながら、主に手芸をしたり、簡単な小物作りをしたりしています。
🏠ちなみに最近はどんなことをされたんですか?
先日は参加者の持ち込み企画で、
あさりやしじみの貝殻を布でくるんだものを繋げて、暖簾を作りました。
以前「さかどカフェ」で、「その日の晩御飯のおかずを作ろう!!」というのをしていたんですが、
晩御飯のおかずもできて、皆さんとも楽しくお話もできるとあって、大変好評でしたので、
また再開できたらなーと思っています!
🏠これからどのように活動を続けていかれたいですか?
最近は「だれだれが来ていない、忘れているのかなー、連絡をしてみようか・・・?」など、
住民の人たちが、自ら声を掛け合いながら活動を続けています。
私自身も、好きなお菓子作りや小物作りを通して、住民の皆さんと触れ合えるのがとても楽しいです!
今後も、さかど語り場から、町民同士のつながりが増えていって、
地域の問題を自分たちの問題として、お互い支え合う仕組み作りがつながって、
広がっていけばいいなと考えています。