【#13】伊佐市観光ボランティアガイドの会「伊佐の風」会長 山下明世さん

 

今週もお聞き頂きまして、ありがとうございました。

「日本を元気に!あなたの街のささえびと」レポーターの鶴園直子です!

このコーナーでは、「私たちの日常を支える人」すなわち“ささえびと”。

地元や地域、街を盛り上げ、元気にしようと頑張っている“ささえびと”をご紹介します。

今週は「地域の観光を支える人」、ご紹介しました。

今回のささえびとは、伊佐市観光ボランティアガイドの会「伊佐の風」会長の山下明世さんです。

 

🍁観光ボランティアガイド、日頃どんな活動をされているんですか?

主に曽木の滝公園内のガイドをしています!

旅行会社や、一般の方、小・中・高校からの修学旅行や社会科学習などの申し込みに対して、

公園内の観光スポットや、歴史的な史実、曽木第一、第二発電所遺構の説明、

他にも、曽木の滝を利用した小水力発電の仕組みなど、広く伊佐の魅力を紹介しています。

合わせて、2018年からは、伊佐市から委託を受けて、曽木の滝観光案内所の管理もしてます。

 

🍁この時期は、昔の曽木発電所跡の建物が姿を現す時期です!

普段は建物のほとんどが貯水池の水に浸かっている状態ですが、

渇水期の5月~9月頃まで、中世ヨーロッパの古いお城を思わせるレンガの建物が姿を現しています。

先日テレビで取り上げられたこともあり、最近はSNS映え📱すると、若い方も多く訪れるようになりました。

 

🍁ガイドを始められたきっかけはどんなことだったんですか?

私は伊佐市生まれなんですが、父が転勤が多くて、各地を転々として育ちました。

東京で証券マンとして働いていたんですが、

退職して62歳の時、両親の介護のために、父の故郷の伊佐に帰ってくることになりました。

自分の生まれた伊佐のことをいろいろ知りたいと思っていた時に、

たまたま伊佐市の歴史について学ぶ勉強会があって、参加をしました。

勉強会が終了する時に、

「観光ボランティアガイドを立ち上げたい、やってもいいという人はいませんか?」と声がかかって、

受講者の中から15人が手を挙げて、活動が始まりました。現在は12名で活動中!

今年でちょうど10年目を迎えます。

 

🍁やりがいを感じる瞬間も、多いお仕事です!

案内する中で、こちらの説明に、質問をして下さると本当にありがたいです!

会話もはずみますので・・・。

公園内に「観音淵」と呼ばれる場所があるんですが、

「ここはかつての偉人「豊臣秀吉」も立ったといわれているんですよ!」とお話すると、

皆さん「おー!!」と驚かれますね。😮‼

 

🍁豊臣秀吉も曽木の滝を訪れているんですか!?

そうなんです!

1587年5月、秀吉は九州征伐の際、

島津氏との和議を成立させた帰り、ここ曽木の滝に立ち寄ったといわれています。

その時に案内した、大口城主の新納忠元は、

「秀吉に隙あらば、観音淵に突き落として殺してしまおう!」と考えていました。

ところが、秀吉は殺気を感じ、

忠元の着物の左の裾をつかまえて、一時も放そうとしなかったと言われています。

忠元もまた、秀吉の人の心を見抜く力に心から敬服したと言い伝えれています。

 

🍁ボランティアガイドを通して、これからどんな風に地域を支えていかれたいですか?

コロナが治まれば、またガイドの申し込みも増えるでしょうから、

1人でも多くの観光客の皆さんに、伊佐の魅力を発信していきたいです!

そして、何より地元の小・中・高校生たちに、

自分たちのふるさと伊佐の財産である、曽木の滝や発電所遺構・小水力発電などについて、

もっと知ってもらえるような活動をしていきたいと思っています!

 

山下さんのお話はとても興味深いものばかりでした。

ただ滝の眺めを楽しむだけではなく、

そこにまつわるストーリーを知ることで、

目の前の景色がまた違ったものに見えたり、

味わい深いものになりますよね。

山下さん、

素敵なガイドでたくさんの皆さんを楽しませてくださいね!

楽しいお話、ありがとうございました。

 

伊佐市の観光ボランティアガイドについて、

詳しくはこちらまで!

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