薩摩焼の新時代へ 日々続く挑戦~西郷隆文さん
薩摩焼協同組合理事長の西郷隆文さん。
薩摩焼の長い歴史と伝統を守りながら、そこに新しい可能性を切り拓くため、日々研究を重ねている。
「薩摩焼をたくさんの人に広めたい。薩摩焼を手に取る人たちを楽しませたい」
薩摩焼の研究や改革に対する情熱・・・
曾祖父である西郷隆盛、祖父である西郷菊次郎から受け継いだDNAを感じる。
近年薩摩焼も、昔ながらの形に加え、白・赤・緑など色が入ったものや、用途により様々な形のものが増えてきた。
世代や好みによって自由に楽しむことができる状況が整ってきた。
いま、西郷さんが取り組んでいるのは、シラスバルーンの研究。
シラスを細かくして1000度くらいの熱をかけると中がふくらむ。
薩摩焼の土に混ぜるとその分軽くなるそうだ。
ただ、パサパサになるため作るのが難しい。より良いものを目指して、試行錯誤中だ。
29日から12月3日まで、かごしま県民交流センターで開催される「薩摩焼フェスタ」では、
“焼酎を楽しむ薩摩焼の器”がテーマ。
西郷さんは、焼酎の原料、イモをかたどったカップを作った。ご注目を。
「伝統を守りつつ新しいものを作るには、窯元それぞれがオリジナルを究めていくことが大事」
薩摩焼の新たな時代へ。西郷さんの挑戦が続く。
~11月28日(火)10時39分頃『たんぽぽ倶楽部』海童が行く より~