巨大案山子の着物に込められた「蒲生愛」

姶良市蒲生町で、ご主人とともに“岡家具店”を営む、岡なつみさん。

オーダーメイドなどの家具を製作販売したり、家具に合う食器などの雑貨を仕入れ販売したりしている。

温かい人柄と豊かな自然あふれる蒲生をこよなく愛し、現在、姶良市商工会女性部長、蒲生国際交流協会理事、日本一大楠どんとまつり副実行委員長なども務めている。

毎年恒例の「日本一大楠どんと秋まつり」にも参加。

まつりの目玉である高さ8メートルの巨大案山子の着物は、岡さんが制作したものだ。

まつりが始まった年、巨大案山子に着物を着せるため、仕事でカーテンなどを扱っていた岡さんに着物制作の相談がきた。

取引先にお願いしたが駄目だったため、結局岡さん自身が作ることに…。

子供の着物を参考に、案山子の大きさに合うよう計算し、何日もかけてミシンで縫ったという。

完成しても、大きすぎて部屋では広げられない。案山子に着せてぴったりだった時は、安心とともに喜びが沸いた。

驚いたのは、最初は男性の案山子１体だったのに、数年後お嫁さんが来て、もう一度着物を作ることになったこと！

慌てて前回の図面を必死に探しだして、今度は女の子らしく花柄のかわいい着物に仕立てた。

岡さんの思いがつまった着物をまとった巨大案山子の夫婦は、今年も仲良く祭りを盛り上げてくれた。

ボランティア活動にも力を入れ、鹿児島マラソンの時は、ランナーのために加治木まんじゅうをふるまった。

夢は、ご主人と２人でおしゃれなショップやカフェなどを巡りながら、日本中を旅すること。

いつも笑顔で元気に人生を楽しむ岡さんには、これからもたくさんの出会いとすてきな出来事が訪れそうだ。

～11月21日(火)10時40分頃『たんぽぽ倶楽部』海童が行く　より～