TOYOTA街角ステーション「手作りパンケーキ城乃屋」
今週もお聞き頂きまして、ありがとうございました!
トヨタ街角ステーションレポーターの鶴園直子です。
このコーナーでは、いつかのおでかけの参考にして頂きたい、おすすめのテイクアウトグルメをご紹介しています。
今、離島のテイクアウトグルメをご紹介しているんですが、
今回は鹿児島市から南におよそ552キロ、
「花と鍾乳洞の島」沖永良部島からテイクアウトグルメをご紹介します!
今回ご紹介するのは、
沖永良部島の東部に位置する町、
和泊町にあるお店「手作りパンケーキ城乃屋」です。
その名の通り、手作りのパンとケーキを手掛けているお店。
今から32年前、
沖永良部島で初めてのフレッシュベーカリーのお店としてオープンしました。
ご主人の中田安人さんと、息子さんの裕貴さんが焼き菓子やケーキを、
そして奥様の克子さんがパンを作っていらっしゃるとのこと。
親子2代で切り盛りされています。
子供からお年寄りまで、幅広い年代のお客様が訪れる城乃屋。
最近は、島のたんかんや黒糖を使ったシフォンケーキが人気で、
ふるさと納税の返礼品にも選ばれているようです。
地元沖永良部島のものを積極的に使ったパンやお菓子作りも、このお店の自慢です!
そんな数ある商品の中で、
開店以来30年以上大人気のものがあるんです。
それが、「食パン」!
毎日、70本~100本近く焼くという人気の「食パン」は、
地元のお年寄りがよく買っていかれるのだそうなんです。
その人気の秘密は「甘さ」!
とにかく甘い食パンなんです。
城乃屋のお客さん、特に島のお年寄りは、柔らかくて甘い味付けのパンが大好き!
だから、城乃屋の食パンも島民の皆さんの好みに合わせて、
甘い食パンに仕上げているんです。
通常の食パンに比べても、
お砂糖も卵もマーガリンもいっぱい入っていて、
その量は普通の倍以上!
だから見た目も少し黄色がかったような色をしています。
甘くて、耳が薄くて、しっとりふんわり、そして柔らかいので、
とにかくお年寄りが好んで召し上がって下さるそう。
何もつけなくても、そのままおいしいパンです。
ちなみにお年寄りの皆さんは、
食パンを食事として食べるというよりは、どちらかというとおやつ感覚で食べるのだそう。
一般的には1斤づつ購入する方が多いと思うんですが、
城乃屋のお客さんは1本丸ごと購入されるお客様がとても多いんです。
皆さんその時々で、食べたい分だけ好きな厚さにカットして召し上がっているんですって!
例えばようかんとか、ホールケーキをカットして食べる、そんな感覚なのかな~?
食パンを作るにあたっては、南の島ならではのご苦労も・・・。
沖永良部島は気温が高く、夏のこの時期は、夜も気温が下がらないような毎日。
こうなると仕込みの時が大変で、
生地の温度や発酵の時間に大変気を使うのだそうです。
これが上手くいかないと、焼きあがったときに、
形が丸くなってしまったり、
食べた時にパサパサして、しっとり感のない食パンになってしまうのだとか。
この気温が高い時期が、10月~11月まで続くと言うから、本当に大変。
島ならではのご苦労があるようです。
買っていかれるお年寄りのお客さんから、
「そのまま食べてもおいしいよ!」とか、
「この食パンを食べたら他の物が食べられないよ!」と声をかけて頂くのだとか。
また、大阪や鹿児島など、島から遠く離れて暮らすご家族の為に、
この食パンを送られたりする親御さんがいらっしゃったり。
城乃屋の食パンは、故郷の味なんですね!
一口食べると、一瞬でふるさとに戻れる・・・そんな島の食パン。
地元の皆さんも大好きな、島の甘い食パン、
沖永良部島を訪れた際は、皆さんも1度味わってみてはいかがでしょうか!
場所のご紹介
<場所> 大島郡和泊町和泊。和泊港から車で3分程。みじらしゃ通り沿い。
<営業時間> 朝9時~夜7時半
<定休日> 日曜日
<お値段> 1本(3斤)700円(1斤240円・1.5斤350円)
<お問合せ> 0997-92-3533