あ今年は新型コロナの影響を多く受けた一年でした。
今週は今年最後の放送なので、明るい話題を。
今年2020年はベートーベンの生誕250周年なんです。
1770年、ローマ帝国のボン、今のドイツの都市で生まれました。
宮廷楽士だった父はお酒に溺れて解雇されます。
モーツアルトに対抗心を燃やして、ベートーベンが7歳の時に音楽家としてデビューさせます。
つまり、小学1年、2年くらいの頃です。
驚きですね。
11歳の時には作品集を出版して、宮廷オルガンの代理演奏などをして家計を支えたそうです。
やはりベートーベンは天才なんですね。
音楽だけではなく、大変な読書家で、最先端の文学や哲学、古典にも親しみ、
これが後々まで大きな影響を持つことになります。
日本では年末になると「第九」の演奏が行われますが、第九の合唱はシラーの褒め称える詞「歓喜に寄せて」
から着想を得ています。
初めての交響曲を作ったのは、1800年、29歳の時。
そして20代の半ば頃から難聴に悩まされます。
これは音楽家にとって大変なことですよね。
しかしベートーベンは自分を鼓舞し続けます。
40代半ばには殆ど聴覚を失います。
それでもなお54歳の時に「交響曲第九番」を発表。
この曲には穏やかな世界と人類の平和を願ったメッセージが繰り返され、
その「祈り」が込められています。
ベートーベンの生き方から、私たちは自分が信じたものは譲らない「信念の強さ」を学ぶことができます。
難聴で苦しんでも、自分に襲い掛かる運命を恨んだり呪ったりすることなく
運命を受け入れて、それまで以上に音楽への情熱を燃やし続けて作曲を続けた精神力の高さを
学びたいですね。
みなさん、佳い年をお迎えください。
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