大学と連携「座・ガモール」店長 松田美和子さん
東京の大学が奄美市に展開するアンテナショップ「座・ガモール」の店長を務める松田美和子さんです。
「本当にこれからがスタートだなというところ。みなさんに協力をもらいながら一つ一つ形作って地域の活性化に役立つようなことをしていきたい」
先月19日、奄美市名瀬の商店街にオープンした「座・ガモール奄美店」。奄美群島の物産などを販売する店ですが、運営には、東京の大正大学が深く関わっています。
店長を務めるのは、徳之島出身で大正大学の卒業生の松田美和子さんです。
高齢者でにぎわい、「おばあちゃんの原宿」とも呼ばれる東京・巣鴨。大正大学は、巣鴨の商店街と協力し、地方の特産品などを販売するショップ、「座・ガモール」を3店舗展開しています。
3店舗では、東北や京都、宮崎などの特産品を販売し、地方から首都圏への情報発信に一役買っています。
座・ガモールが地方へ出店するのは奄美市が初めてで、地方と大学の新しい連携のあり方を作る目的があります。
「座・ガモール奄美店」は、奄美群島の物産の販売のほか、会議や仕事の場所を提供するレンタルスペースとしても利用できます。
また、大正大学の学生が去年、地域実習で作成した地元のお店を紹介するコーナーもあり、観光案内所としての役割も備わっています。
「お店が分るような紹介がないなということで彼ら(学生)が取材の協力をお願いしてたとえばこのお店に行くとこういうのが食べられますよというのを文章とキャッチコピーで作った」
大学生の新たな視点は、地域の活性化や奄美の魅力の再発見につながると地元関係者からは期待の声が聞かれます。
(奄美市通り会連合会・森幸一郎会長)「大正大学のみなさんに来ていただいてカンフル剤というかエネルギーをもらっている。いいタイミングで来てもらった。これからもいろいろ一緒に盛り上げていけたらと思っています」
松田さんは「座・ガモール奄美店」で東京とのパイプ役や商店街の一員として、地域を盛り上げたいと意気込みます。
「東京で(奄美の物産を)売っているので東京にお店を出したいという人の販売の活路になったりそういったところで貢献できたら。セミナーを企画して人を集めたりすることによって商店街にも人が流れたりとかここの場所を発展できたら」
奄美を東京や観光客に発信し、まちの人が集まる場所に。松田さんの挑戦は始まったばかりです。