慶応4年4月12日 旧幕府軍 下総に集結
きょうは慶応4(1868)年4月12日です。江戸を脱走した旧幕府陸軍の大鳥圭介の軍勢は、下総国に集結しました。
江戸城はきのう新政府軍に開城されましたが、旧幕府歩兵奉行の大鳥圭介は、開城前に城から大量の武器・弾薬を持ち出し、幕府陸軍とともに脱走。軍を三つに分けて、北関東の下総国に集結しました。
この大鳥軍に、新撰組副長・土方歳三が合流し、参謀として、上野国の宇都宮城を目指して出陣しています。
一方、京都では新政府が、蝦夷地の行政を担当する箱館裁判所の設置を決め、仁和寺宮嘉彰親王を総督に任命しました。
また、蝦夷地開拓のため、薩摩藩出身で新政府参与の井上石見に箱館勤務を命じました。
井上は、薩摩藩の世継ぎをめぐる「お由羅騒動」のとき、島津斉彬派で、一時脱藩しましたが、その後復帰し、岩倉具視と藩の連絡役をつとめました。井上の箱館赴任を先駆けとして、蝦夷地開拓には薩摩藩出身の人物が多数従事することとなります。
以上、幕末維新ニュースでした。