慶応4年4月2日 薩摩藩 軍事演習
きょうは慶応4(1868)年4月2日です。京都では、きのう薩摩藩が軍事演習を行いました。
きのう薩摩藩は、京都南西の庚申口で、徳島藩と軍事演習を行いました。天皇は、先月から大坂へ行幸中で、薩摩藩主の島津忠義は、京都守備を預かっています。
演習は新政府の権威を示すとともに、内外に対して天皇不在の京都を脅かさないよう牽制する意図があります。
ところで近江では、日吉大社の神殿に、樹下茂国を中心とした諸国の神官が乱入して、仏像や経典を壊す暴動を起こしました。日吉大社は、神と仏を一緒に信仰する神仏混交の神社です。神仏混交は、全国で行われていましたが、新政府は、先月、全ての神社に対し、仏像を御神体とすることを禁止する神仏判然令を出していました。
樹下茂国は、新政府の神祇事務掛の役職にあります。公職についている樹下が暴動を主導したことで、今後、全国の神仏混交の神社や寺に対し、同様の暴動が広がることが懸念されます。
以上、幕末維新ニュースでした。