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慶応4年2月7日 日本の開国方針を外国に示す建議 提出

きょうは慶応4(1868)年2月7日です。新政府内では、日本の開国方針を外国に示す建議が、越前の松平春嶽らから提出されました。

建議は新政府の要職・議定を務める越前の松平春嶽、土佐の山内容堂、薩摩の島津忠義らの連名で提出されたものです。
諸外国に日本の開国方針を明らかにし、外国公使に朝廷に参内させることを提言しています。

日本ではこれまで朝廷を中心に、外国を打ち払う攘夷が主流でしたが、今回の建議は、新政府は攘夷路線をとらないことを改めて内外に示す目的です。

一方、薩摩の国許では、藩庁が鳥羽・伏見の戦いで戦死した兵士の遺族に対する扶助規定を追加しました。また、今後の戦闘で戦死した場合も遺族に扶助を与える通達が出されました。

通達は、慶喜討伐作戦に参加する兵士と、その家族に配慮したものですが、戦死が絡む通達に不安を感じる家族も少なくないとみられます。