80代夫婦が続けてきた自宅いっぱいの「つるし雛」公開 今年で最後に 鹿児島市
来月3日のひな祭りを前に飾られている「つるし雛」。鹿児島市の80代夫婦が手作りして自宅に飾っています。夫婦で長年手作りし、飾ってきたこの飾りも今年が最後となるそうです。
(レポーター)「この部屋にはつるし雛がずらりと飾ってありますが、これだけではありません。この棚の中にもお雛さまがたくさん並んでいます」
1階のリビング。そして、2階の部屋にも。たくさんのつるし雛が飾られているのは、鹿児島市上竜尾町の今村勝之さん(86)、多賀子さん(80)夫婦の自宅です。いずれも多賀子さんが手作りしたものです。
(多賀子さん)「(作り始めたのは)15年ぐらい前。姶良市の先生が展示しているのを見に行って、それからが始まり」
吊り下げ台などの台座は勝之さんが手作り。こだわりもあるそうで・・・
(勝之さん)「定規で測って、人形の大きさから推定して木の幅や高さを計算して作り始めた」
(多賀子さん)「(Q.飾る方もうれしいのでは?)そうですね。ケースや台がないとね」
手作りした飾りはひな飾りだけでなく、四季の花や行事、動物など様々で、小さなものも含めると2000から3000個になるのではないかということです。
夫婦はこれまでひな祭りの時期、自宅に飾りつけて友人らに公開し、評判を呼んできました。
(多賀子さん)「自分の身内の人とか友達を連れてきてもいいですか?と言われて、どうぞと言っていた(Q.見てもらえるのはうれしい?)そうですね」
新型コロナの影響で中断し、今年が4年ぶりの展示・公開となりましたが、夫婦ともに80代となり、今年で最後とすることに決めたといいます。
(多賀子さん)「4年ぐらいしていなかったから(飾りを)出すのも大変だった」
(勝之さん)「これを毎年飾って、これを撤去。しまう場所がない」
長年、夫婦で続けてきた「つるし雛」。来月20日まで自宅で公開する予定です。