塩田知事 新型コロナ拡大で緊急メッセージ「医療崩壊が現実になるかと強い危機感」 今月29日から「みなし陽性」も
新型コロナウイルス感染拡大が続く中、塩田知事は22日、県民に対して、改めて基本的な感染対策を徹底するよう呼びかけました。
(塩田知事)「現在の感染状況が続くと医療崩壊が現実のものとなるのではないかと、大変強い危機感を持っている。自身だけでなく、大切な家族や友人、周りの人たちの健康や命を守る行動を取っていただくよう理解と協力をお願いする」
そのうえで、医療崩壊を防ぐため、陽性者と同居する人に症状が出た場合、今月29日からは医師が診察したうえで「みなし陽性」を判断できるようすることを明らかにしました。
また、県は保健所負担を減らすため、「コロナ・フォローアップセンター鹿児島」を今月29日に開設し、看護師などが自宅療養者の健康観察や生活支援物資の配送などを行うことにしています。
【8/22の知事メッセージ要旨】
●新規感染者数が増加傾向で非常に高い水準。特に高齢者の感染者が増え、病床使用率も高い水準。
●医療機関への負荷が一段と高まっている。この状況が続くと、医療サービスが十分に提供できない可能性。
●医療機関の適正受診を。軽い症状の人は平日・日中に受診し、検査目的の受診は控え、療養解除時の検査証明を求めないでほしい。
●救急車を呼ぶか迷う時は、受診・相談センターへ電話を
●小児の急な病気は「#8000」に電話を
●お盆の移動が増え、感染が増えていると思われる。最大級の警戒感で基本的な感染対策を。
●一律の行動制限は考えていないが、高齢者には感染リスクの高い行動は控えてほしい。
●警戒基準のレベル3への引き上げで具体的に決まっていることはない。専門家の意見を踏まえ総合的に判断したい。
●今月31日に期限を迎えるBA.5対策強化宣言の期限延長の判断は直前になるかと思う。
●3回目の接種率は若年層で低い。高齢者や子どもを守るために積極的な接種の検討を。
●高齢者・基礎疾患・妊娠中の人は感染リスクの高い行動を控える、ワクチンの4回目接種、無料PCR検査の活用、マスク会食を。
●9月初旬から抗原検査キットを高齢者施設などに配布。
●保健所の健康観察業務が負担になっていることから、8月29日に「コロナ・フォローアップセンター鹿児島」を開設し、自宅療養者の健康観察などを実施。
●BA.5対策強化宣言後も感染拡大し、十分な効果が目に見える形で出ていない。県民には改めて感染拡大の状況や医療提供体制のひっ迫を知ってもらい、協力をお願いしたい。