ワクチン接種率・鹿児島県内の市町村で差 最高93% 最低38%

新型コロナウイルスワクチンの接種状況について、MBCが鹿児島県内43市町村すべてに取材したところ、2回目の接種率が9つの町や村で80%以上となっている一方、3つの市と町で50%未満となるなど、開きがあることが分かりました。

政府は13日、都道府県別のワクチン接種回数を発表し、鹿児島で行われた2回目の接種は84万2354回でした。
県内では接種対象である12歳以上の人口は、最新の国政調査ではおととし10月時点で143万3537人で、この人口に基づけば接種率は58.7%となります。全国の51.5%を7.2ポイント上回りました。

MBCが県内43市町村すべてに取材したところ、2回目の接種率が80%を越えているのは、十島村や長島町など9つの町と村でした。また50%以上80%未満だったのが、湧水町や枕崎市など31の市と町。50%未満だったのが鹿児島市、霧島市、喜界町でした。

接種率が最も高いのは、十島村で93.4%、次いで長島町が87.2%、三島村が85.6%となっています。3つの自治体ともに集団接種に多くの住民が参加したことで接種率が上がりました。

一方、接種率が最も低かったのは喜界町で38.5%、次いで鹿児島市が45.4%、霧島市が47.7%となっています。喜界町は64歳以下について今週末に集団接種を行うため、15日現在では接種率が低くなっています。

また鹿児島市は接種率が低い要因として、国からのワクチン供給量を見て接種の時期を年代ごとにずらしたことを挙げています。
鹿児島市では今後、若い世代の接種が本格化することから、仕事終わりなどでも接種ができるように、中央保健センターでの集団接種の終了時間を今月27日から、午後7時から8時に延長することにしています。

【全市町村直近のワクチン2回目接種率】
●鹿児島市45.4%
●日置市70.7%
●いちき串木野市60.7%
●三島村85.6%
●十島村93.4%
●枕崎市72.5%
●指宿市55%
●南さつま市71.05%
●南九州市66.91%
●阿久根市64.89%
●出水市56.1%
●薩摩川内市59.8%
●さつま町68.7%
●長島町87.22%
●霧島市47.65%
●伊佐市58.5%
●姶良市54.3%
●湧水町75.45%
●鹿屋市57.8%
●垂水市68%
●曽於市63.65%
●志布志市66.4%
●大崎町58.81%
●東串良町70.3%
●錦江町82.59%
●南大隅町83.55%
●肝付町63.5%
●西之表市61.6%
●中種子町73.6%
●南種子町85%
●屋久島町67.1%
●奄美市63.2%
●大和村84.7%
●宇検村84.6%
●瀬戸内町62.5%
●龍郷町67.59%
●喜界町38.5%
●徳之島町52%
●天城町61%
●伊仙町52.8%
●和泊町61%
●知名町82.7%
●与論町71.4%