食の記憶を未来へ~郷土料理コーディネーターのレシピ集~
霧島市で15年前から毎年秋に開催されている食のイベント「霧島・食の文化祭」。メインの企画「家庭料理大集合」は、霧島の人々が普段食べているものを持ち寄るというものだ。
立ち上げたのは、様々な食育活動を行なうNPO霧島食育研究会の代表・千葉しのぶさん。管理栄養士でもある千葉さんは、お年寄りから話を聞く中で、霧島の料理につまっている知恵に驚き、家庭料理は地域の食文化の宝だと気づきます。
千葉さんは、霧島のおばあちゃんたちからの聞き取りを続け、集めたレシピをまとめ、毎年レシピ集にしています。レシピには必ず、その料理への思いやエピソードを添えます。千葉さんが一番伝えたいのは、「食の記憶」だと語ります。これまでに集めたレシピの数は1800を越えました。
料理の数だけ、作る人、食べる人の思い出があります。料理の背景にある「食の記憶」を伝え、ふるさとの食を未来へ繋ごうという取り組みを追いました。