大雨に関する「防災気象情報」について

今回は大雨に関する「防災気象情報」についてお伝えします。

こちらの表は、情報と発表されるおおよそのタイミング、そして、相当する警戒レベルを表しています。
大雨が予想されると発表されるのが「早期注意情報」です。大体、大雨の数日前から1日前くらい。警報級の可能性を「高」や「中」で表します。警戒レベルは1で災害への心構えを高める段階です。

そして、大雨の半日から数時間前には「大雨注意報」が出されます。「警報に切り替える可能性が高い」と但し書きがついている場合もあります。警戒レベルは2で、避難経路や身の回りのリスクなど、避難について確認する段階です。これらを補足したり解説する、「大雨に関する情報」が出される場合もあります。

さらに大雨が近づくと「大雨警報」が出されます。警戒レベル3に相当する気象情報で、市町村役場からは「高齢者等避難」が発表されるレベルになります。高齢者や避難に時間がかかる皆さんは危険な場所から避難する必要があります。

土砂災害の危険性が高まると「土砂災害警戒情報」が出されます。警戒レベル4に相当する情報で、市町村役場からは「避難指示」が発表されるレベルになります。この「避難指示」で、危険な場所からは全員避難をする必要があります。

レベル5に相当する「大雨特別警報」は最大級の警戒を呼び掛けるもので、これが出されると、数十年に一度の重大な危険が差し迫った異常な状況になっています。市町村からは「緊急安全確保」が発表されるレベルで、直ちに命を守る行動が必要ですが、その行動をとったとしても身の安全が確保できるとは限らない状況です。また、「緊急安全確保」は必ず発表される情報ではありません。レベル4までに避難が必要です。

気象情報は市町村からの避難の情報に先駆けて発表されることがほとんどです。気象情報を速やかな避難と心構えに結び付けることが大切です。

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