低気圧と高気圧
今日は天気図に出てくる「低気圧と高気圧」についてお伝えします。
こちらは、今朝9時の気圧配置です。東シナ海に高気圧。日本海に低気圧があります。「低気圧」というのは周りよりも気圧の低いところ、「高気圧」は周りよりも気圧の高いところ。どちらも等圧線が丸く閉じているところを言います。
「低気圧」と「高気圧」の仕組みを簡単に表した図がこちらです。
低気圧の場合、地上付近では周りから風が吹き込んでいます。北半球では反時計回りに吹き込みます。集まった空気は、地面にもぐることはできませんから、上空に登っていきます。「上昇気流」が起こります。そうすると、上空に行くにつれて、冷えて空気中の水蒸気が小さな水の粒になって、雲になっていく。「お天気が悪くなる」わけです。
反対に「高気圧」では、時計回りに風が吹き出しています。上空からはこれを補うように空気が下りてくる。「下降気流」が起こります。そうすると「上昇気流」と反対に雲ができにくくて、「お天気が良くなる」ということになります。
「雨」や「曇り」「晴れ」といったお天気マークだけではなくて、そのマークになる理由を、梅雨前線の動きや低気圧、高気圧の動きに注目して見ていくのもいいのではないでしょうか。