毎月、最終週は、江戸時代後期の子どもたちが5・6歳になったら先ず
初めに勉強したという「小學」という本を教えていただいています。
今日は、漢の時代から朱子と同時代の人物の言葉や行いについて。
馬援(ばえん)について
馬援は、自分の兄の子どもが2人とも、他人の過失をあげつらい、他人のことをあれこれと話題にしているのを見聞きしたので、彼らに戒めの手紙を書いています。
「他人の間違いを聞いても、決して口にしない。他人の長所短所をあれこれ言うのも控えてほしい」
あわせて、みちこ先生がお持ちした礼法の本は、戦前の昭和17年に発行された、今で言えば中学・高校生向けの「礼法」にも、こんな風に書いてあります。
「人が失策や過失をした時は、見て見ぬ振りをし、決して嘲ったり、咎めだてをしない」
今の時代にも欲しい本ですね。
龍伯高(りょうはくこう)について
重々しく慎み深く、余計なことは言わず、謙虚で驕らず、清廉・公明で威風堂々たる人である。
自分はこの人を慕い、尊び、重んじている。君たちもその人と形を見習ってほしいと願っている。
謙虚で驕らない人間は目指したいですね!
杜季良(ときりょう)について。
人の憂いを我が事のように憂い、人の楽しみを我が事として楽しみ、人を賢いとか愚かだとかで区別せず、多くの人と親しく交友している。
続いて、諸葛孔明が自分の子どもを戒めた手紙から。
君子の行いは平静をもって身を修め、慾がなく質素をもって自分の徳を養うものである。
人は才能が有っても、学問によってその才能を磨き、器量を高め広めなければならない。
学問を怠り、心身も鍛えないで歳月ばかりが過ぎれば、やがて草木が枯れていくように、悲しみ嘆いてみても最早追いつくことは出来ないものなんだよ。
こういうことを5歳から6歳で教わっていたというのが本当に驚きです。
【昴インフォメーション】
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