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「小學」について

最終週は、江戸時代後期の子どもたちが5・6歳になったら先ず初めに勉強したという「小學」という本を教えていただいています。

今月はこちらです。

「孝経」という本があります。親孝行の「孝」について孔子が弟子に語ったことを書いた本で、その本の最後に書いてあることを引用しています。

「孝」についての結論ということになります。

私たちの体は、両親から受け継いだものです。

両親は私たちの中に存在しているので、自分自身を粗末にしていいわけがない。

例えば他人を傷つけたり殺めることは、人間としての自分を貶める、つまり粗末にしていることになりますが、それは同時に両親をも貶めることになるということです。

家にいる時、軽挙妄動は慎みなさい。家で出来ないことは、外で出来るはずがないということです。

会社では会社の方針に則って、誠実に仕事をしなさい。また、人の上に立つ人は人間の道を踏み外さないで言動に気をつけなさい。

そして、戦争に際しては勇気をもって奮戦しなさい。

例えば会社の上司と部下の関係について、上に立つ者は「礼」を以て、仕える者は「真心」を以て尽くしなさい。

上下関係になると、すぐ威張ったりする人が多いですが、上に立つ人は部下に対して「恩愛」をもつことが大切だということですね。

これを江戸時代は、5・6歳くらいの子どもたちが勉強したんですよ!

驚きです!!

加えて孔子は、友達関係についても触れています。

友達との信頼を裏切らないように努めなさい。また友達同士の間では、心に思うことをそのまま偽りなく告げて、相手を善い方向に導いていくこと。

もしも不幸にして友達が頑固でこちらの言うことを聞いてくれない場合は、忠告や良い方向へ導く努力は止めた方がいい。

更に孔子は、交際して益のある3種類の友があると言っています。

1つは、遠慮なく言いあえる友を持てば、自分の過ちを聞くことが出来る。

2つに、誠実で表裏のない人を友とすれば、自分のその影響を受けて誠の道を進むことが  出来る。

3つに、博学多識を友とすれば、自分の知識が広まる。

逆に、体裁を繕って率直でない人を友とすれば、自分の過ちを聞くことが出来ない。誠実でない人を友とすれば、自分の誠を失うことになる。そして口先が上手で実のない人を友とすれば、自分を進歩させられない。

小さい時に、どんな人と友達になればいいかを教えているんですね!

さらに、友というものはその人の心の徳を友とするのであって、例えばその人の力を当てにしたり、こういう人と知り合いなんだと自慢したりするものではない。

今月も学びました!

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今週の放送はこちらから!

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