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コロナ5類移行から1年 アクリル板懐かしい…奄美では県平均の5倍感染 街や医療従事者の声は?

新型コロナウイルス感染症が季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行してあす5月8日で1年です。街の人や医療現場の現状を取材しました。

【新型コロナ5類移行から1年 変わったこと・変わってないことは?】

(大阪から帰省)「マスク付ける機会減ったし、イベントにも少しずつ出かけられるようになった」「手洗いうがいは習慣化するようになった。風邪予防も含めて」

(県内の高校生)
(Q今からどこへ?)「天文館で昼ご飯を食べに」
(Qご飯食べる時もアクリル板があったり大変でしたよね?)「(学校でも)シールドが1人ずつあり、しゃべれないし、距離があるし」
(Q今はどうなっている?)「机どうしつけて班をつくったり、グループ活動ができるようになった。友だちと話せるしコミュケーション取りやすい」

映像は去年の5月8日、新型コロナが5類に移行した日に鹿児島中央駅で撮影した映像です。ほとんどの人がマスクを着けています。一方、こちらは今年5月6日の様子です。多くの人がマスクをしていませんでした。

5類への移行で検査費用や診察費は自己負担に。法律に基づいた行動制限はなくなり、マスク着用や手指消毒などの対策は個人の判断に任されています。

公費負担だった入院費や薬代は、先月以降、自己負担となりました。

グラフは1週間の定点当たりの感染者の平均です。2月上旬にかけて16.13人とピークを迎えましたが、その後、減少傾向が続き、4月第3週は3.58人。一方で、奄美市の名瀬保健所管内は18.25人と、県平均のおよそ5倍となっています。

感染者の増加を受け、奄美市や龍郷町では大型連休中、防災行政無線やSNSで感染対策を呼び掛けました。スーパーではきょう7日、買い物客の多くがマスクをつけていました。

(買い物客)「一時期マスクしてなかったけど、会合もあったからマスクして買い物にきた」

(買い物客)「急に(感染者が)増えた感じ。私も2回感染したが、またかかるのではと不安」

(記者)「感染の疑いがある人は建物の中に入らずに、駐車場に作られた診察室で受診します。人手がかかるため、5類に移行した今も看護士が不足している状況です」

鹿児島市のこちらの病院では毎月100人以上の発熱外来があり、そのうち2割から3割がコロナ陽性だということです。大型連休明けの7日は午前中に6人が受診し、3人が陽性でした。

(植村病院 植村健院長)「(コロナ感染で)重症化があまり見られなくなってきた。とはいえ、高齢者、心臓や肺に疾患がある人は高リスクがあるので、かかると重症化する可能性がある。強い意識もってコロナに向き合っていく必要がある」

また、去年の冬以降、コロナやインフルエンザの流行で薬が品薄になった時期もありました。

(植村病院 植村健院長)「私が30年以上医師をしていて、薬がないということがなかった。使いたい薬が使えないことがある。類似薬を使ったり工夫している」

人の移動が活発化した大型連休明け。鹿児島県は「今後の感染者数の推移を注視していく」として、場面に応じたマスク着用など基本的な感染対策を呼びかけています。

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