先月の放送で、子どもたちに教えてなければならないことがたくさんあるとおっしゃっていたみちこ先生。
先月、文部科学省が発表した2022年度の「いじめ」に関する調査では、小学校55万件以上、中学校11万件以上、高校1万5千件以上など、合計すると21年度より10.8%増えて、過去最多の68万件以上でした。
日本の全ての学校の82%に当たる約3万校(2万9842校)でいじめを確認したそうです。
子どもが子どもをいじめるって、この豊かになった今の日本で、それも年々増え続けるって、どういうことでしょうね。
国の取り組みが対症療法であるということが問題だと考えます。例えば、学校の初期対応が不十分だから、重大事態になるという意見もありました。
悪いことは全て学校の責任、学校の先生の所為というのは酷い意見だと思いますよね。
自分のうっぷんを晴らしたり、徒党を組むことで自分の存在感を認めさせたり、基本的には他への思いやりに欠けている、弱い立場の人は守ってあげるべきもの、というようなことを教えられていないからではないでしょうか。
実は、幼稚園の中には、「論語」を使って道徳の授業をしている幼稚園があるのだそうです。
「人として生きていく上で、一番大事なことを一つの言葉で言うとしたら、何でしょうか」
孔子は「それは 恕 という言葉だ」と答えました。これは論語 衛靈公を見てください。「恕」という字は「如く」という字の下に「心」と書きます。
「恕」とは、思いやりの心という意味。いつも相手を思う、いたわりの心を持つということです。
みちこ先生は先日、江戸時代とまではいきませんでしたが、戦前のつまり昭和16年から18年頃の小学校の教科書を手に入れました。
人間として身につけておかなければならないことを、易しい言葉で書いてありました。
その教科書で一番驚いたことは、文章の漢字の量と、その文体です。今、私たち大人が読む本と殆ど同じレベルでした。
この教科書の分厚さも驚きです!
学校でこういうことを教えるようなカリキュラムを、文部科学省は作ってほしいですね。
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