新渡戸稲造と言えば5千円札ですよね!
5千円札は、新渡戸稲造の次が樋口一葉。そして現在が津田梅子ですが、この3人、生まれ年が近く、お互いの接点もあり、日本の近代化に貢献し、特に教育と文化の重要な役割を果たしています。
実はみちこ先生、今、新渡戸稲造が書いた本『武士道』を、再度読んでるそうですが、今、3冊目。
同じ本の3冊目?どういうことかといいますと、この『武士道』、新渡戸稲造がアメリカにいる時、日本という国を欧米人によく知って欲しいという思いから、英語で書いたものです。私たちはそれを、日本語に翻訳したものを読んでいるのです。
新渡戸稲造は英語で書いていたんです!
つまり新渡戸稲造の英語力は、日本の武士道の真髄を描けるほど凄かったと言えるんですね。
どのようにして英語を学んだかというと、5・6歳の頃から新渡戸家のかかりつけの医者から英語を学び、12歳で東京外国語学校(現東京外国語大学)英語科に入学しています。
新渡戸稲造の祖父と父は、「十和田・三本木原」の新田開発に取り組みました。
今日の青森県十和田市の発展は、このお二人のご苦労抜きには語れないそうです。
実は、明治天皇が東北・北海道ご巡業の折、三本木の新渡戸家で休息された折、この功績を賞賛され、「子々孫々、克く農業に励めよ」というお言葉を賜りました。
この話を聞いた稲造は「農業発展に寄与することが私の責任である」と考えて、16歳の時、札幌農学校2期生として入学しました。
札幌農学校の授業はすべて、片言の日本語も話せない3人のアメリカ人教師が、農学、動物学や化学などの講義を英語で行いました。講義をノートにとり、添削してもらい、学生同士で研鑽し合いました。
16歳で英語だけの授業ですよ、凄いですね。新渡戸稲造がしていたことで、今の子どもたちも出来る英語上達法を教えていただきました。
新渡戸稲造、夏目漱石、野口英世、この3人は、日本にいながらにして、ネイティブ顔負けの英語力を身につけていました。
新渡戸稲造 : 1日に3つ、新しい単語を覚えると、2年で英字新聞が読めるようになるという「1日3語主義」また、日常会話をすべて英語として、日本語を使ったら罰金というゲームを行った。
夏目漱石 :
1,多読:辞書を引かず、多くの原書を読む。これは英語の文章に慣れ、文脈から意味を理解する力を養う。漱石は2年間で、約500冊の原書を読みました。
2,音読:英語を声に出して読む。音読は「読む、聴く、書く、話す」の全てを向上させる。
3,繰り返し:同じ文章を何度も読むことで、自然な英語の習得を目指した。
何か一つ、取りいれてみてはいかがでしょうか?
新渡戸稲造については来月もお届けします。
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