きょうは、甘くてジューシー、フレーバーとしても人気のある、今の時期に数多くの品種が出回る「いちご」をプロモートします。先日、1月15日、いいイチゴの日に思いついたテーマです。最近では、全国各地でオリジナル品種の開発が進んでいて、新しいいちごも数多く登場しています。リスナーのみなさんもきょうの山口プロモーションで新しい推しいちごを見つけてください。
いちごについて
日本でいちごが食べられるようになったのは、江戸時代末期の1830年代といわれています。いちごはオランダ船によって持ち込まれ、当時はオランダイチゴと呼ばれていたそうです。その後、明治時代に農業が近代化されるにつれ、欧米からさまざまな種苗が栽培されるようになり、1900年ごろには外国品種を使った営利栽培が始まっています。そんないちごは、世界各国で食べられていますが、生食での消費量は農林水産省のHPによりますと日本が世界一なんだそうです。冒頭にも多いとお伝えしましたが、日本のいちごの品種はおよそ300種!世界全体の品種の半分以上が日本のものだという説もあるそうですよ。都道府県を代表する「ご当地ブランド」いちごも生み出されています。また、日本のいちごは海外でも人気が高く、輸出も増加傾向にあります。
イチゴに関する気になるあれこれ
いちごは野菜なのか果物なのかと言われていますが、園芸学の中では、木の実は果物(果樹)、草の実は野菜と分類されるそうです。草の実であるいちごは野菜、そのため農林水産省の作物の統計調査でも野菜に含まれています。ただし、実際は果物と同じように食べられていることから「果実的野菜」とも呼ばれています。そして、いちごの実はどこ?と言う話も聞かれますが、いちごは表面にあるツブツブは実は種ではなく、ひとつひとつが「果実」なんだです。それぞれのツブツブの中に種が入っています。1粒のいちごには、200個から300個の果実が集まった「集合果(しゅうごうか)」です。私たちが果実だと思って食べている甘い部分は、実際は茎が大きく膨らんだ偽果(ぎか)です。
いちごの品種
とちおとめ(栃木県)
有名な品種のひとつではないでしょうか。「いちご生産量日本一」の座を半世紀以上保ち続けている栃木県。国内シェアNo.1でもあり、栃木県のみならず全国各地で栽培されています。甘味と酸味のバランスが絶妙で、みずみずしさも特徴です。果実がしっかりしていて比較的日持ちするのも、長年愛され続けている理由です。収穫直後は特に香りが強いことも特徴。名前には、栃木の「とち」といちごの持つ可愛らしさ、多くの人に親しみを持たれるようにという願いが込めら「とちおとめ」と名付けられています。
あまおう(福岡県)
九州 福岡の「あまおう」も人気の品種のひとつですよね。濃厚な味わいを楽しめるあまおうは、「あかい・まるい・おおきい・うまい」ことからこの名がついており、赤くてふっくら大粒です。世界でもっとも重いいちごとして、ギネス世界記録に認定されています。その重さは250グラム、一般的ないちごの1パック分です。酸味が少ないため、濃厚な甘みを感じやすいことも特徴。こちらも果肉がかためなので食べ応えもしっかりです。
もういっこ(宮城県)
私の故郷 宮城も東北随一のいちご王国で、この時期には宮城県南部の亘理町や山元町のいちご狩りの話題や亘理・山元のいちごがスーパーなどに並んでいます。そんな宮城県で生まれたいちご「もういっこ」の特徴は、甘さと酸味のバランスの良さです。こちらはすっきりとした甘さのため、大粒の果実であっても飽きがこないためつい「もういっこ」と手を伸ばしたくなることからその名が付きました。亘理町と山元町は海沿いの地域のため、震災の津波の被害も大きい地域でしたが、地域のみなさんの頑張りと全国のみなさんの応援で今年もおいしいいちごができているようです。ガクの付け根までしっかりと色が付いていて、果肉は中心部まで淡い赤色で、空洞はほとんどないのも特徴です。
さつまおとめ・ぴかいちご(鹿児島県)
ここ鹿児島にもおいいしいちごがたくさんあります。そのひとつが「さつまおとめ」。甘さが強く、酸味が抑えられ香りも高く人気となっています。大粒のため、食べ応えが抜群です。真っ赤な外側、中は白くなっており、色合いのバランスの良さがケーキやデザートのトッピングとしての評価も高いいちごです。そして、比較的新しい2019年に生まれたのが「ぴかいちご」です。糖度が高く濃厚な味わい、全体がきれいに着色する真っ赤な果実が特徴で、「ピカイチ」の苺ということでこの名前がつけられました。クリスマスの需要がある12月から出荷できることからも人気の品種となっています。
気になる品種は見つかりましたか。おいしいいちごを食べて農家のみなさんを応援、そしてビタミンをとって元気に寒い季節を乗り越えていきたいですね。