「海苔」
世の中で流行っているもの・話題のことについて紹介している山口プロモーション。今回はきょう2/6が海苔の日なので、海苔の歴史や海苔の種類などについてプロモートします。 鹿児島県内でも出水市で養殖されていますよね。(なぜ海苔の日なのかは後ほど…)先日のアーモンドの日で味を占め、○○(食べ物)の日、その食べ物を掘り下げていく、第2弾です!!
海苔とは
おにぎりや寿司に使われている 焼き(板)海苔、焼きそばやお好み焼き、たこ焼きにのせられている 青海苔、ごはんのお供として愛されている 海苔の佃煮など、たくさんの海苔が私たちの身近にありますが、原料に使う海藻はさまざまです。海から上げられた出荷時の状態の海苔のことを乾(ほし)海苔(のり)と言います。乾海苔の品種はアマノリ属の中のスサビノリという品種がつかわれています。乾海苔を焼くと焼き海苔になります。また、青海苔は、アオノリ属で、商品によってさまざまな品種が使われています。佃煮に使われているのは、岩海苔で、岩に自然についた海苔のことを言います。岩海苔は採れる量が少ないそうです。同じものの加工の違いでおにぎりの海苔、焼きそばの海苔、佃煮になっていると思っていたのですが、使っていた海藻が違うんですね。
名前の由来
ヌルヌルするという意味の「ヌラ」がなまったものと言われています。
また、海苔は水に濡らすとピタッとくっつくので工作などで使う「糊」(アクセントは同じなのでラジオでお伝えするのは難しいですね…)と同じ意味で「のり」と呼ばれるようになった説もあります。(岡山県の小林産業HPより)
海苔の歴史
海苔の歴史は古く、飛鳥時代の日本で最初の法律書「大宝律令」に海苔を意味する「紫菜(しさい)」が調(=朝廷への年貢・税)のひとつとして書かれていました。数種類の海藻類の中でも海苔は高級品として扱われていました。1966年(昭和41年)全国(ぜんこく)海苔(のり)貝類(かいるい)漁業(ぎょぎょう)協同(きょうどう)組合(くみあい)が大宝律令が制定された日にちなみ、きょうを海苔の日と定めました。
そして、平安・鎌倉時代も貴族の食べ物として珍重されていましたが、江戸時代に養殖の技術が発達し、現在の板海苔の原型が完成しました。はじめは江戸の特産物とされていましたが、やがて全国にこの養殖の技術が広がっていきました。(徳川家康は海苔が好きだったという説もあるそうです。 栃木県の関口海苔店のHPより)
世界の海苔
日本、そして中国、韓国は古代から海苔を食べていたと言われています。中国では「壇紫菜(たんしさい)」という日本の海苔とは異なる品種のものを食べていましたが、近年では同じ四角い焼き海苔も食べるようになったそうです。また、韓国と言えば、ごま油と塩で味付けをした「韓国海苔」が有名ですよね。
実はイギリスでも地域によっては海苔が食べられていたようです。ウェールズ地方では海岸に自生した海苔を摘み、鶏肉などでスープをとり、塩・胡椒で味付けしてお肉の付け合わせとして食べていました。直接パンに塗って食べることもあるようです。調理された海苔の佃煮のようなものが缶詰にして売っているようです。
もともと海苔を食べていた国以外では、黒い紙=black paperを食べていると言われていましたが、日本食が世界的にも注目され、多くの国でも少しずつ食べられるようになりました。日本以外にも中国・韓国・イギリス・ニュージーランドなどで養殖されています。アメリカなどでは海苔のパスタが食べられているようで、イギリスの海苔パンのようにまだまだ知らない食べ方がありそうですね。