「世界の卒業式」
昨日、3/1は県内の多くの高校で卒業式が行なわれました。卒業された皆さん、おめでとうございました。素敵な社会人や大学生、専門学生になって下さいね。また、小・中学校、大学、専門学校の卒業式もやってきますね。高校卒業、つい最近の出来事と思っていたのに気が付けば9年が経ちました。(大学卒業は4年です)今日の山口プロモーションは学生時代の思い出や気持ちが思い出せるうちに調べ、ご紹介したかった話題「世界の卒業式」についてプロモートしていきます!!
アメリカの卒業式
映画や海外ドラマでのアメリカの卒業式といえばアカデミックドレスを身にまとい華やかに行なわれるイメージがあります。(余談ですが映画アメージング・スパイダーマン2でのヒロイン グウェンの「青春はずっと続く。皆そう思っています。卒業しても… でも高校生活と同じく私たちの人生は永遠ではありません。やがて終わるからこそ貴重なのです…」から始まるスピーチにその後の展開も知っているだけにグッときました。)
シーズンは5~6月、卒業生や家族にとっては「はじまり」を意味する一大イベントとなっています。(Commencementと言うそうです)新緑の中、屋外で華やかに行なわれるのがアメリカの卒業式です。アメリカでは卒業式に家族や親戚友達までたくさんの人が参加するそうです。卒業生の名前を書いたバルーンやプラカードを準備している家庭もあります。
キャンパスの敷地内やニューヨーク大学はあの!ヤンキースタジアムで卒業式を行なったこともとか!卒業生の正装とされているのは「アカデミックドレス」と呼ばれるガウン・帽子・タッセルです。膝下まである長いガウンはアメリカでは前を閉じて着ます。そのほか学校名の書かれたスカーフもあります。タッセル(衣類・カーテンなどの端につける房飾り)は自分なりにアレンジしているお洒落さんもいます。卒業前には帽子の右側に垂らし卒業式最後には左側に垂らす、それで卒業を実感できるそうですよ。そして卒業生が投げているイメージのある帽子です。時期、会場、服装でも日本との違いが感じられますね。ちなみにアメリカでは入学式というのはないそうです。そのため卒業式はより盛り上がりそうです。
フランスの卒業式
このテーマで調べてみてびっくりしたのが、日本では当たり前の行事がない国も多いということです。フランスには(ドイツも無いところが多いということですが・・・)入学式や卒業式がないということです。同様に始業式、終業式もなく、新学期は新しいクラスで普段どおりに授業が始まるということです。そして、入学式、卒業式がないためフランスの多くの学校には体育館もないそうです。体育の時間には校庭や近くにある体育館へ移動して授業をする。また、ないものと言えば図書室や音楽室、そして授業参観や家庭訪問、運動会もないそうです。共働きの親が多く、合理的な考え方をするフランスにとってはこの「ないこと」が当たり前のようです。9月に新学期が始まり、6月から7月に終わるというのは先ほどご紹介した国々と同じですが、国によって考え方、当たり前なことが違うのですね。フランスは移民の多い国ですから、文化・宗教の違いなどを考慮するためにもこのようになっているのかもしれません。
台湾の卒業式
こちらも卒業式は6月、そしてフランスと同様入学式はないようです。そして台湾の卒業式は学校によってスタイルが違い、たとえば、暑気払いと卒業式のお祭り気分を高めるために水風船合戦をする学校もあるようです。卒業生へのプレゼントに花束を渡すことが多いそうですが、その花束もぬいぐるみを花束のようにラッピングしたものなどが屋台に並んでいるそうです。この時期ならではの景色なんだそうです。
また、台湾では定番の卒業ソングがあり「仰げば尊し」や「蛍の光」の中国語版が唄われるそうです。また、日本で卒業シーズンの花といえば桜ですが、台湾では「鳳凰花」という真っ赤に燃えさかるような花が卒業の頃満開になるそうです。鳳凰(中国に伝わる伝説の鳥)の羽のような形の葉がこれから力強く羽ばたいてゆく卒業生のようなんだそうです。南国らしい卒業式の風景ですね。
ご紹介してきたとおり、日本は3月が卒業シーズンですが、アメリカ、フランス、台湾、そしてカナダ、イギリス、ロシア、中国など多くの国では5~6月がシーズンのようです。(ちなみに日本と同じなのはパナマ)日本は桜が咲くころに卒業ですが、国によって様々な捉え方やあり方があるなと感じました。また節目、節目にあの頃はどんなことを考えていたかな、あの頃の気持ちを忘れていないかなと考えていきたいと思います。