「さくらソング」
このコーナーは私 山口真奈が話題のものや気になっていることを紹介しています。きょう3/27は3*9(さくら)=27、そして季節を表す「七十二候(しちじゅうに こう)」の「桜始開(さくらはじめてひらく)」にも近いことから「さくらの日」です。(今年は3/25)鹿児島でも3/17(平年-9)に開花し、鹿児島市の吉野公園など各地で満開となっていますね。いつも開花の遅い甲突川沿いは・・・
またさくらと言えば、日本のポピュラーミュージック界の主要モチーフのひとつでもありますよね。きょうはこの時期ラジオからもたくさん流れてくる「さくらソング」についてプロモートします。
MBCのレコード室で調べたところ
・さくらとタイトルにつく曲はおよそ1000曲
・バラ およそ180曲
・あじさい すみれ およそ100曲
・チューリップ およそ40曲
・梅 およそ70曲 (登録されていないレコードや同じ曲がシングルとアルバムなどで複数曲になっていることもあるためおよそとなっています)
歌詞に四季折々の情景を織り込んだ曲が多いのは日本特有だそうです。四季がわかりやすく、俳句などにも「季語」を入れ歌われていることから遠い昔から脈々と受け継がれているのかもしれませんね。
ただ、「さくらさくら」は明治時代からあるものの戦後のポップスは欧米の影響を受け季節感のある歌もクリスマスや夏のバケーションが多く、フォークや演歌では冬の情景を歌うものが多かったようです。太平洋戦争中、桜は軍国主義を象徴する花とされていたこともあり、好まれなかったともいわれています。
国内アーティスト中心に記事を配信している「音楽ナタリー」によりますと
1970年代、季節を織り込んだ曲が多く作られるようになりその第一人者と言われているのが荒井由実(ユーミン)。さくらソングではないもののデビューアルバム「ひこうき雲(1973)」では「ベルベット・イースター」復活祭を歌い、その後も春の季節を織り込んだヒット曲が様々なアーティストからたくさん生まれています。
1980年代には季節を織り込んだ曲の中でも「春の別れ」というテーマの曲が増え、1981年には「チェリーブラッサム/松田聖子」1985年には尾崎豊、倉沢敦美、斉藤由貴、菊池桃子の「卒業」がリリース。1990年代にはタイトルに「さくら」が入るヒット曲が登場し、「チェリー/スピッツ(1996)」「サクラ・フワリ/松たか子(1998)」「桜/川本真琴(1998)」リリースされました。
2000年代 さくらソングブームが到来
小学校の卒業式に「さくら(独唱)/森山直太朗(2003)」を歌いましたが、卒業式にはさくらソングというイメージがありました。宮城県出身、東北は卒業シーズンにさくらは咲いていませんが、ちゃんと記憶が修正され切なくなります。例年開花予想日は4/11、新しいクラスの友達と仲良くなる「お花見給食」がありました。(森山直太朗さん、河口恭吾さんは同じ時期にさくらソングをリリース、展望スタジオにもいらっしゃいました)
「桜坂/福山雅治(2000)」「SAKURAドロップス/宇多田ヒカル(2002)」「桜色舞うころ/中島美嘉(2005)」「SAKURA/いきものがかり(2006)」など28曲「CHE.R.RY/YUI(2007)」など22曲「サクラビト/ Every Little Thing(2008)」など36曲「桜/ FUNKY MONKEY BABYS(2009)」37曲 ここでピークを迎え緩やかに減少しています。
桜の季節には出会いと別れがあり、それは誰しもが経験しているため、感情移入しやすく、また卒業式などセレモニーでも歌われ、華やかさと儚さもあり、それをこの季節に思い出すからこそ長く愛され、たくさんのヒット曲も生まれたのではないでしょうか。