「ヘアスタイル・アレンジについて」
青だよ!たくちゃん!今回のテーマは「束ねる・収束の束」です。髪を束ねる方法=ヘアスタイル・髪型についてお話ししていきます。髪を束ねるというと女性のイメージですが、男性のヘアスタイルもご紹介していきますね。
ポニーテール
女性の皆さんはもちろん、男性の皆さんもご存じのヘアスタイルだと思います。髪の毛を頭の後ろで1つに束ねて垂らす髪型です。名前は英語の「ponytail」からの外来語で垂らした毛先が仔馬のポニーのしっぽのよう ということでこの名前になっています。ちなみに1995年に日本ポニーテール協会が「織姫はポニーテールだった」「ポニーテールは浴衣に似合う髪型だ」という理由から7月7日を「ポニーテールの日」と定めました。
ツインテール
ポニーテールは外来語、こちらは和製英語なんだそうです。長い髪の毛を頭の左右の耳の横、またはそれよりも高い位置でヘアゴムでまとめて肩の位置などまで垂らします。和製英語という話をしましたが、名前の由来は1970年代に放送された「帰ってきたウルトラマン」で登場した「古代怪獣ツインテール」なんだそうです!古代怪獣ツインテールは巨大なムカデのような見た目で頭が下にあり、逆立ちをしたような格好をしています。尻尾が上について、二股にわかれた尻尾が左右に垂れている様子がこのヘアスタイルに似ているからこう呼ばれるようになったという説もあります。そして日本ツインテール協会によりますとツインテールはただの二つ結いではなく、「左右に結んで、束の長さは毛先が肩よりも下であること、結び目は耳より上であるとよい」などと決まっているそうです。高さによっても耳より高いラビット・スタイル(三日月・セーラームーンの月のうさぎのよう)耳の横レギュラー・スタイル(これが私の生きる道・PUFFYのよう)耳より低く結ぶカントリー・スタイル(体育の時間・あさげのよう)と言うそうです。
ちょんまげ
ここからは男性のヘアスタイルです。ちょんまげは憧れのヘアスタイルですよね(?)男性は古代から頭に冠や烏帽子を着用するのが一般的で、その中に髪を入れるためにまとめたのがはじまりです。その後中世になり武士の世の中では合戦で兜をかぶる時にはまげを解き、頭に血が上るのを防ぐため頭部の髪を抜きました。これが月代(さかやき)で頭の前からてっぺんまで髪の毛がない部分です。その後近世には月代が庶民にまで広がり、結んだもの=まげを前に曲げて頭の上に置いたものをちょんまげというようになりました。(國學院大學 根岸先生の記事より)名前の由来ですがまげの形が踊り字(同じ字を重ねる時に使う字)のちょんの字に似ていることから名づけられたという説があります。(福沢諭吉「学問のすゝめ」夏目漱石「こゝろ」に出てくるひらがなの「く」の反対のような字)現在ですとちょんまげは力士で見られる髪型ですが、十両以上の力士は大銀杏という髪型にすることができますよね。これはまげの形がイチョウの葉に似ていることから名づけられました。
美豆良(みずら)
おそらく日本最古のメンズヘアスタイルです。神話や埴輪などでよくみられる大和時代の男性の髪型で、髪を頭の中央で左右に分け両耳のあたりで束ねて毛先を輪のように結びます。結び目にくしを挿す場合もあります。束ねてそのまま肩まで垂らしたものは下げ美豆良と言います。当初は 12歳以上の髪型でしたが、奈良時代には元服以前の少年用、さらに平安時代以降は皇族の少年用に限られるようになり、名前も総角 (あげまき) とかわっていきました。名前の由来は結ぶ位置から「耳に連なる」、や見た目が美しく見えることから「いい面」とする説などがあります。
これからの暑い時期は髪を結んでいる女性が多くなってきます。男性の皆さんは、さりげなくこのような髪型の話をしたら盛り上がるのではないでしょうか。あくまでもさりげなくですよ。