鹿児島県高校総体 陸上競技では連日の新記録ラッシュ!
熱戦が続く鹿児島県高校総体は中盤戦。
5月27日~30日は、鹿児島市で陸上競技が行われ、新記録ラッシュとなりました。
67校1075人が参加した陸上競技は雨のなか最終日を迎えました。
この日最初のトラック決勝種目、女子200m決勝では、序盤から鹿児島情報3年・下野が抜けだし、そのまま後続を突き放すと、大会記録を14年ぶりに更新する24秒82で優勝。下野は同じく大会記録を更新した400メートルとの2冠を達成しました。下野選手は「雨の日でもレースがあるからと練習をしていた。それが役に立ったと思う、自己ベストを更新しての優勝なので嬉しいです。」と、笑顔で話しました。
また、女子100mハードルでは、走幅跳を制した鹿児島3年・住吉と、この種目2連覇を狙う鹿児島南2年・有川の一騎打ちに。スタートでは横並びでしたが、3台目のハードルから住吉がじわじわリードを広げ14秒19の大会タイ記録で優勝。さらに女子3000m決勝では神村学園2年のカロラインが8分45秒47で制し、自身が持つ国内高校国際記録を更新しました。
2日目、3日目も記録が続々と打ち立てられました。
29日に行われた女子5000メートル競歩では、4月に記録を塗り替えた県高校記録保持者の神村学園3年の吉留と、前・県高校記録保持者、鹿児島女子2年・大山のライバル対決に。序盤は吉留の後ろに大山がつく展開となりますが、中盤に大山が仕掛け、抜け出すと、吉留はついていけず。結局、大山が2位以下を突き放し、県高校記録を18秒以上更新する22分10秒30で優勝しました。大山はレース後、「吉留選手はライバルであり仲間。記録更新をこの大会の目標にしていたので素直に嬉しい。インターハイの目標は22分を切っての優勝。」と力強く話しました。
また、男子800メートル決勝では、県高校記録を持つ鹿児島城西2年・立迫が先頭に立ち、そのすぐ後ろに鹿児島南2年の坂元がぴったりとつく展開に。「後ろにつくというプランをずっと決めていた。最後スピード勝負に持ち込めば絶対に勝つ自信があった」と語る坂元。自身のプラン通り最後の直線で前に出ると、このレースが今大会5本目となる立迫は疲労もありついていけず。坂元が1分49秒92の県高校新記録で優勝を果たしました。レース後に坂元は、「立迫選手には高校に入ってからずっと負けていたので、今回勝てたことは嬉しし、タイムも出せたので良かった。」と笑顔で話しました。
今大会では、以下の記録が生まれました。
【国内高校国際新記録】
女子3000m 8分45秒47 カリバ カロライン(神村学園2年)※大会新記録・県高校国際新記録も達成
【県高校新記録】
男子800m 1分49秒92 坂元 龍晟(鹿児島南2年)※大会新記録も達成
男子400mH 51秒84 平田 和 (松陽3年)※県高校タイ記録・大会新記録も達成
男子円盤投げ 45m20 大原 颯太(鹿児島南3年)※大会新記録も達成
女子1500m 4分15秒86 田島 愛梨(神村学園3年)
女子5000mW 22分10秒30 大山 藍 (鹿児島女子2年)※大会新記録も達成
【大会新記録】
男子400m 47秒56 行船 宏哉(甲南3年)
男子800m 1分51秒72 立迫 大徳(鹿児島城西2年)
男子110mH 14秒60 平田 和 (松陽3年)※大会タイ記録
男子5000mW 20分37秒35 下池将多郎(鹿児島工業3年)
男子円盤投げ 43m88 上原 奏汰(鹿児島南3年)
男子八種競技 5685点 松下 怜 (鹿児島3年)
女子200m 24秒82 下野みのり(鹿児島情報3年)
女子400m 56秒41 下野みのり(鹿児島情報3年)
女子100mH 14秒19 住吉 璃音(鹿児島3年)※大会タイ記録
女子5000mW 23分03秒13 吉留 美桜(神村学園3年)
女子七種競技 4624点 片野坂唯月(鹿児島3年)
各種目6位までの選手(競歩・混成競技・女子棒高跳・女子三段跳・女子ハンマー投は4位まで)は、
6月16日から沖縄で開催される南九州大会に出場し、インターハイを目指します。