大島が来年に繋がる準優勝! 高校野球秋の九州大会


来年春の「センバツ」につながる、秋の九州高校野球大会は、11月12日決勝戦が行われ、
ここまで快進撃を続けてきた県代表の大島は、福岡の九州国際大学付属に敗れ準優勝でした。

初優勝を狙う大島高校野球部。その姿を一目見ようと、鹿児島市の平和リース球場には午前11時の開場を前に80人以上が並び、予定より早くチケット販売がスタート。また、大島高校での全校応援の他、地元奄美大島でのパブリックビューイングでは100人が声援を送りました。

(大嶋高校からは全校応援でエールが送られた)

決勝の相手は、ここまで2試合連続コールド勝ちと、強打で勝ち上がってきた九州国際大学付属(福岡第1代表)。
試合は序盤から、九国大付属ペースで進みます。先制され迎えた2回表。大島は満塁ホームランを浴びるなど、この回だけで一挙8点を奪われると、3回までに10点のリードを許します。

それでも、スタンドからは大島へ熱い応援が続きます。すると3回ウラ。ランナーを得点圏に進め、キャプテン武田がタイムリーヒットを放ち1点を返します。
決して諦めない、大島ナインと応援スタンド。球数制限で投げられないエース・大野に代わり、2回途中からマウンドに上がったキャプテン武田が、2日連続120球越えの投球で意地を見せると、バックも好守を見せます。

(2日連続120球越えの熱投 武田涼雅主将)

選手を迎えるベンチでは、高校野球では珍しく選手だけでなく塗木監督も円陣に加わり、一丸となってチームを鼓舞。
そして、12対1で迎えた最終9回ウラ。大島は粘りを見せます。伝令としてチームを支えてきた上原が出塁すると、代打の粟飯原もヒットで続きチャンスを広げ、打席には途中出場の美島。「島の人たちの応援を力にして少しでも喜ばせたいと思い切りいきました」と語った美島の打球は、レフトスタンドに突き刺さる3ランホームラン。この一打で、3点を返すと。さらに、犠牲フライ・4番西田のタイムリーなどで追い上げます。なおも、2アウト満塁とチャンスを作りますが、最後は三振で試合終了。
最終回に怒涛の反撃を見せた大島ですが、九国大付属に12対6で敗れました。

(9回ウラ。3ランホームランを放つ美島永宝選手)

試合後、武田涼雅主将は「応援の前で勝ちたかったので悔しい。いい経験をしたので、ここから一冬越えて、大野だけじゃないと思われるように頑張る」と強い眼差しで語ってくれました。

(全員野球で最後まで粘りを見せた大島 来年春の「センバツ」に繋がる準優勝)

 

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