外薗潤平選手(鹿商卒)が東京五輪代表内定 県勢第1号!

(身を乗り出し、風を受ける帆を操る外薗選手(右))

9月1日まで神奈川県・江の島ヨットハーバー沖を舞台に行われた「セーリングワールドカップ江の島大会」で、日本人3位・総合11位に入った鹿児島商業高校卒の外薗潤平選手が東京オリンピック日本代表に内定。県勢としても第1号となりました。

「無事に代表に内定し、ホッとしたという気持ちです。これまでに無いプレッシャーの掛かるレースを終えて、嬉しさよりも、その気持ちが勝っていますね。」

こう、代表選考最終レースを振り返る外薗潤平選手は日置市出身の28歳。鹿児島商業高校から福岡の日本経済大学を経て、現在はJR九州に所属しています。
2人乗りの470級で、セールを操りながら船の傾きを調整する「クルー」の役割をつとめ、福岡出身の岡田選手とのペアで、今年3月末から全3戦に渡って行われた東京五輪の代表選考レースを戦ってきました。

「2戦目を終った時点で日本人トップに立ってからが一番色々考えた。その2戦目の終り方が良くなかったのもある。追われる立場になって最終戦までは、負けたらどうしようとか、ネガティブな考え方になっていた。五輪に出た選手たちに話を聞いたりしながら、最終戦に向けて気持ちの面で、良い方向に持っていけたのが結果につながったと思います。」

順位によって与えられる得点の合計で争われる日本代表選考レース。
最終戦となった、きのうまでの「セーリングワールドカップシリーズ江の島大会」では、日本勢3位の総合11位に入り、3戦の合計得点で日本の他のチームを上回り、東京五輪代表内定を決めました。

「ここで順位を確定させ、代表権を取らないと、目標の『東京でメダルを取る』こともできないので、最終戦のメダル・上位入賞ではなく、代表内定を取るためのレースに徹しました。こんなプレッシャーは競技人生で初めてでした。」

この快挙に、鹿児島商業時代にヨット部の顧問だった恩師の山下太陽先生は、
「素直な態度で技術指導などを色々な人から受けていて、気に掛けたくなる、サポートさせたくなるような選手だった。そういう支えてくれた方たちに、良いニュースを届けられるように、是非、金メダルを取って凱旋して欲しいです。」と、代表内定翌日に話してくれました。

地元からの期待も高まるなか、東京オリンピックへの1年の準備期間に向けて外薗選手は
「この代表権をつかむまでの2~3年は時間的にとても早かったので、あと1年もあるというよりは、もう1年しか無いと考えて、やれることをしっかりやって、一日一日の練習を大事に、妥協せずにコツコツとやっていくことが必要だと思う。メダルを獲得できる位置でレースの臨めるようにしていかないといけないと思っています。」と思いを新たにしました。

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