「新星」と「雪辱」と… 県高校総体・フェンシング団体

今年夏に鹿児島を中心に南九州4県で開催される「全国高校総体・インターハイ」出場をかけて熱戦が続く県高校総体。5月26日にはフェンシングが最終日を迎えました。

夏のインターハイ・全国大会の会場となる霧島市の牧園アリーナで行われたフェンシング。
去年の参加は鹿児島南と鹿児島の2校でしたが、今年は1年生部員1人の鶴丸高校が加わり、3校から男女42人が出場しました。

男子個人サーブル決勝で、初出場の鶴丸1年・高山幸大選手の相手は、前日の個人フルーレで優勝した鹿児島南2年の吉弘航平選手。前半は5連続ポイントなどで高山がリードしますが、徐々に吉弘が追い上げ12対12の同点に。15ポイント勝負の終盤、高山選手が終盤に集中力を見せ3連続ポイントで勝利を手繰り寄せ、初出場で見事優勝しました。
試合後、高山幸大選手は「先輩たちが普段の練習では感じさせないような「気合」で、高校総体のすごさを感じた。それを、身につけて行かないといけないと思った。全国大会でできるようにして、自分らしい戦いで勝ち上がりたいです。」と話しました。

また、男子団体は連覇を狙う鹿児島南と初優勝を狙う鹿児島が対戦。
1人3試合づつ、3人の総当り戦で、5勝先勝のチームが優勝するなか、先に4勝し王手をかけたのは鹿児島南。追う鹿児島。2年生の林祥蓮選手の相手は、前日の個人戦決勝で敗れた吉弘選手。鹿児島の林が圧倒的なスピードを見せ勝利。これで勢いに乗った鹿児島は次の3年生・林洸麟選手も勝ち、優勝争いは9試合目、最後の対戦までもつれ込みます。

鹿児島南は、ここまでいい戦いを見せた3年生の古川。鹿児島は、まだ勝利がない3年生の水流。
水流選手の頭の中には、去年の悔しい記憶が巡っていました。

「去年も同じ展開で、自分が負けて優勝を逃した…。絶対に優勝するんだという強い気持ちで…。」

鹿児島の水流選手が、去年の雪辱を果たし、チームの初優勝を決めました。

試合後、鹿児島高校3年の水流颯キャプテンは、「地元インターハイで優勝というのを目標に、チームとしてもまだ、これから高められるところがある。頑張りたい。」と力強く答えてくれました。

(女子団体で連覇を果たした鹿児島南)

一方、女子団体では、鹿児島南が圧倒的な力を見せ、5対0で鹿児島を敗り、優勝しました。

フェンシング団体は地元開催枠もあるため、男女とも鹿児島南と鹿児島の2校が、全国大会・インターハイへ出場。今年7月26日から、県内で開催される6競技のトップをきって開幕します。

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