史上初の4日間ノーボギーで今季初優勝! 女子ゴルフ・勝みなみプロ
日本女子プロゴルフツアーで、鹿児島市出身の勝みなみプロが今シーズン初優勝。
史上初の記録も達成しました。
7月31日までの4日間、兵庫県で行われた「楽天スーパーレディース」。
最終日までの54ホールでノーボギー。2位と9打差の21アンダーの単独首位でスタートした勝プロには、4日間大会で最小ストロークとなる「24アンダー」の記録と、史上初の72ホールノーボギーの記録がかかります。
3番・ショートホールでは、Tショットをピンそば4メートルにつけると、難なくバーディー。
スコアを伸ばし、このまま順調にいくかと思われましたが…。
「どこかでノーバーディーという記録を意識していて、ショットが曲がったり、パットがショートしたりにつながっていたと思う。」
悔しいパットや苦しいホールが続くと、”この日最大のピンチ”と話す、嫌な距離を残した17番ホール。
難しいスライスラインを読み切りパーパットを沈め、ノーボギー記録を続けます。
最終終18番もしっかりとパーセーブし4日間トータル22アンダーで今季初優勝、ツアー通算7勝目をあげました。72ホールノーボギーでの優勝は、全ホールの記録が残る1990年以降で史上初です。
勝みなみプロは大会翌日の朝、次の試合となる「全英女子オープン」に向け、スコットランドに出発しました。
<試合後インタビュー 一問一答>
Q.大会を終わって、率直な思いは?
A.正直、優勝した実感が湧かなくて…全英女子オープンに向けて考えることも多く…いつもよりも冷静です(笑)
Q.4日間ノーボギーが「史上初の記録」だというの知らなかった?
A.知らなかったんです!ペン記者さんや、誰からも言われてなかったので。
自分でも「記録」というのを気にしていなくて、4日間ノーボギーで回るということには自分でプレッシャーをかけていました。だから…とりあえずボギーを打たなかったことにホッとしています、いま…(笑)。
Q.最終日のゴルフを振り返ると?
A.3番からずっとパーだったのも苦しいし、ボギーも打てないから。自分で自分を苦しめて、窮屈なゴルフをしていたなと感じています。その中でも攻めのゴルフをしたいと思っていたのですが…どこかで小さく、窮屈になっていたなと感じます。ただ、初日から3日目までの攻めのゴルフと、まったく感じの違う最終日の(粘りの…しのぐ)ゴルフ。両方できるということが分かったこと、修正すべき点がハッキリしたことはこれからにつながります。
Q.最終日も「攻められる」ようになったら、勝プロは変わりそうですね?
A.変わると思います!一皮二皮剥ける感じがあります(満面の笑み)
今シーズン序盤はショットに安定感が無く、苦戦していた勝プロが、ショット・パットの精度が上がっているのを感じながらの4日間で今季初優勝。これからに大きくつながりそうです。前回出場時(2020年)には予選を通過できず悔しい思いをした「全英女子オープン」でどんなゴルフを見せてくれるのか?が楽しみです。