センバツへの挑戦権をつかんだのは? 秋の高校野球県大会
来年春の「センバツ大会」への挑戦権を掛けた秋の九州高校野球県予選。
10月7日に県立鴨池野球場で準決勝が行われ、接戦を制した2校が九州大会出場を決めました。
第1試合では、ともにノーシードから勝ち上がった鹿児島情報と鹿屋中央が対戦。
2回ウラ、鹿屋中央は2アウト満塁の場面で3番のキャプテン・新有留がレフトスタンドに満塁を放つなど、この回、5点を奪い先制します。
一方、鹿児島情報も4回表。1年生選手の3連続タイムリーで同点に追いつきます。
このあと、鹿屋中央が得点を重ね3点をリードしますが、鹿児島情報は終盤8回、代打・上迫のタイムリーなどで一気に同点に。「センバツ」への挑戦権を掛けた戦いは延長戦に突入します。
その延長12回ウラ、鹿屋中央は1アウト2塁としますが、2回にホームランを放った3番・新有留が延長戦で2度目の敬遠。そして打席には、ここまで6打席で当たりがなかった4番・柊木野がライト前に運び、鹿屋中央がサヨナラ勝ちで、秋の県大会で32年ぶりの決勝進出を決めました。
試合後、鹿屋中央高校の新有留優斗キャプテンは、
「大隅大会で優勝できず、秋大会までの追い込み期間で、これほどきついことはないだろうというぐらい練習をやってきた。その中で成果が実ったので嬉しい。」と話しました。
一方、第2試合では、大会連覇を狙う神村学園が3年ぶりの九州大会出場を目指す鹿児島城西と対戦。
城西は3回に8番・神里、9番・田代の連続ソロホームランなどで4点を奪います。しかし神村もそのウラ、8番・田中天馬のホームランを皮切りに2点を返し流れを引き止めます。
6回ウラ、神村は1点差に追いつき、なおも1アウト2・1塁で、6番・1年生の田中大陸が左中間へのタイムリーヒットを放ち逆転に成功。
最終回の城西の反撃を押さた神村学園が6対5で勝ちました。
神村学園の松尾将太キャプテンは、
「チームとして『やり切る』という目標を置いてやったので、どんなに相手にチャンスが行っても、最後の一球までやることで、勝利がうちに来たと思っています。」と笑顔で話していました。
鹿屋中央と神村学園は、来年の「センバツ大会」出場をかけて今月20日から熊本で開かれる九州大会に出場。両校による秋の県大会の決勝戦は10月9日に行われます。