ホーム最終戦でつながったのは ユナイテッドFC
サッカーJ3の鹿児島ユナイテッドFCは、11月29日の今シーズン最後のホーム戦で、下位のAC長野パルセイロと対戦。サポーターにとっても「特別な一戦」になりました。
当日朝のスタジアムには、いつもよりもかなり早い時間からサポーターの姿が。
今シーズン限りで現役生活を終える酒本憲幸選手のために、バックスタンドにコレオグラフィー・人文字を作るための準備をしていました。
その酒本選手はベンチスタートに。ホーム最終戦、チームの白星に向けて出場する姿が待たれました。
試合は、ここまで7位につける鹿児島が9位の長野に対し、立ち上がりからリズムよくパスを回しチャンスを作りますが得点を奪えません。今シーズン最多の4957人のサポーターが見守るなか、試合が動いたのは前半終了間際。長野の厚みのある攻撃に、中央でフリーで打たれて先制点を許してしまいます。
追いつきたい鹿児島は、後半開始から選手を入れ替え、攻撃の活性化を図ると、後半14分には酒本もピッチへ。
この後、2点目を奪われてしまった鹿児島でしたが、サポーターに白星を届けようと、現役最後のホーム戦となる酒本がチームを鼓舞し、攻撃でも起点になります。
それでもゴールネットを揺らせなかったユナイテッドFC。今季ホーム最終戦を白星で飾ることはできませんでした。
試合後に行われたホーム最終戦のセレモニーでは、代表して中原秀人選手が「来年こそは、J3で一番のサポーターの皆さんに、選手が追い付けるように頑張って、一番になりたい。」と挨拶しました。
また、酒本選手の引退セレモニー後の言葉には、これからのチームにつながる言葉がありました。
「悔しい負け方をした後、どれだけサッカーに、練習に向き合えるか?次の試合に準備できるか?というのが、チームとしても、選手一人一人のサッカー人生においても大事。もう一回、勝ちに行くぞという気持ちが鹿児島ユナイテッドFCを応援してくれる人たちにも大事な事だと思う。」と熱く語りました。
今シーズンはホーム戦黒星が多っかたユナイテッドFC。14試合で5勝2分7敗と負け越しているだけに、来シーズンに向けての課題の一つとなりそうです。また、残り1戦で順位は7位。最終戦・アウェー富山戦で勝てば6位まで上がれる可能性がありますが、それでもチームの「J3史」では一番悪い成績となったことも、来シーズンにつなげなければなりません。
鹿児島ユナイテッドFCの次の試合は12月5日(日)。アウェーでカターレ富山と対戦します。