国体世代が活躍&43年ぶりの新記録も! 鹿児島県高校新人陸上大会

(県高校長距離界は戦国時代)

9月16日から18日までの3日間、鹿児島市で行われた県高校新人陸上大会。
コロナ禍で部活動の練習も難しいなか、来年夏のインターハイに向けて新たな戦いが始まりました。

県内の高校1・2年生アスリートが争う「新人戦」。
男子走幅跳で、全選手の中で唯一7m台のジャンプを見せたのは、鹿児島南高校2年の川上亮磨選手。
コロナ対策で通常の6回から4回に短縮された競技の最終跳躍で1978年から破られていない大会記録7m51cm越えを狙います。川上選手の記録は、3本目まで終わって7m40、大会記録との差は11cmでした。
そして、スピードに乗った助走を見せると・・・

(43年ぶりの大会新記録をマークした川上選手の跳躍)

審判の測定を待つ間、静まり返った白波スタジアム、そして。

「7m54cm!」

これまでの大会記録を3cm上回り、43年ぶりの記録更新となりました。
試合後、川上亮磨選手(鹿児島南高校2年)は、
「4本しかない中でも、1本目から落ち着いてしっかりと記録を残し、順調に記録を伸ばせたので試合の流れは良かった。大会記録を更新できたことはプラスに捉えて、逆に県記録の7m60cmまであと数センチ届かなかったのを何度も味わっているので、なぜ届かなかったのか?を考えて、今後の練習に取り組んでいきたい。」と更なる記録更新と、来年夏、最終学年で迎えるインターハイでの今年の6位以上の活躍を誓いました。

今年の新人戦では、延期され2年後になった「かごしま国体」で主力となる1年生たちも活躍をみせました。

(後半に伸びを見せた有川選手)

女子100mハードル。鹿児島南高校1年の有川実花選手は、2年生に交じり、予選トップタイムでの決勝進出。
スタートではやや出遅れましたが、「中盤の伸びで、前を抜く」と落ち着いていました。終盤では逆転し、これまでの記録を0秒21上回る14秒18の、こちらも大会新記録で優勝しました。

レース後、笑顔を見せた有川実花選手(鹿児島南高校1年)は、
「大会記録は目標にしていたので更新出来て良かったが、早く全国でも戦える13秒台になれるように頑張りたいです。」と次の目標を話してくれました。

(男子800m決勝 立迫選手は一度も先頭を譲らなかった)

最終日に行われた男子800m決勝で、常に先頭を引っ張ったのは鹿児島城西高校1年の立迫大徳選手。
バックストレッチでの強い向かい風にも負けず、後続との差を広げ一度も先頭を譲らなかった立迫選手は、去年の大会で更新された記録を1秒以上上回る1分53秒56の大会新記録で、初日の1500mに続き、二冠を達成しました。

レース後のインタビューで立迫大徳選手(鹿児島城西高校2年)は、
「二冠できて自信になったので、これからの駅伝シーズンに活せる走りが出来たと思う。九州大会では同じ学年に速い選手が居るので、その選手に勝るような走りがしたいです。」と、すでに次のレースを見ていました。

今回の大会で各種目の3位までに入った選手は、10月8日から宮崎で行われる全九州大会に出場します。

関連記事一覧