石橋選手がチーム初の一桁順位を獲得! シエルブルー鹿屋
今シーズンから、自転車ロードレースの国内最高峰『Jプロツアー』に参戦している、鹿屋市を拠点とするプロチーム・シエルブルー鹿屋。3月27・28日(土・日)に、広島県中央森林公園で行われたレースで、チーム初となる「一桁順位」をつかみました。
今シーズンのJプロツアーの第2戦「広島さくらロードレース」に出場したシエルブルー鹿屋。
初日の27日は、1周12.3kmのコースを6周する73.8kmで争われました。
レースは、早い段階で開幕戦の勝者マンセボ(マトリックス)を含む11名が先行する展開に。シエルブルー鹿屋からは冨尾選手がその先頭集団に入ります。
先頭集団との差が40秒近くに広がったところで、ようやく後方から9人が追走しますが、ここでも、マトリックスの選手が集団をコントロールし、追撃のペースが上がりません。その結果、レースは終盤まで3つのグループのまま進んで行きます。
ラスト2周の後半、このコースの名物「三段坂」でレースが動き出したところで、冨尾選手は先頭集団から遅れてしまいます。レースは最終周の「三段坂」で仕掛けたマンセボ(マトリックス)が逃げ切り連勝。冨尾選手もなんとか粘り切り、チーム最高位の94人中11位でフィニッシュしました。
2日目の28日は初日の倍となる147.6kmで争われ、雨も降る過酷な環境の中でのレースになりました。
序盤、有力選手も乗る「逃げ集団」ができるも、シエルブルーは選手を乗せることができません。
しかし、同じく逃げ集団に加われなかった愛三工業とともにメイン集団をコントロール。逃げ集団とのタイム差を詰めたところで数名の選手が追走グループを作り、ここに、シエルブルーからは石橋選手が加わります。
その後、逃げ集団と追走グループは合流。選手の振り落としが始まり集団が分かれていくなか石橋選手は先頭集団に残ります。
一方、雨で気温が低い過酷な状況から、低体温症でリタイアする選手が続出。さらに、メイン集団でもペースをあげられず、石橋選手以外のシエルブルーの選手もタイムアウトとなってしまいます(完走できず)。
過酷なレースの優勝争いは、ホセビセンテ選手(マトリックス)が飛び出し、石橋選手も追いましたがついて行けず、レースはそのままホセ選手が逃げ切り優勝。石橋選手は7位でフィニッシュ。
94人中13人のみが完走という過酷なレースの中、石橋選手がチーム初の1桁順位を獲得しました。
レース後、石橋選手は「人数が絞られる過酷な展開のなか自分の展開に持ち込みたかったが、人数を多く逃げ集団に乗せているチームに先手を取られ、足を使わされる展開になり、遅れてしまった。修正をして優勝を狙えるようにトレーニングしていきたい。」と話しました。
この結果、シエルブルー鹿屋は、チーム全員のポイントの合計で争うチームランキングでは13チーム中7位をキープ。また個人順位では、石橋学選手がチーム最高位の17位(これまでに出走した106人中)につけています。