尾崎選手(鹿南3年)が初優勝 JOCフェンシング大会

(表彰式後に笑顔を見せた尾崎選手 提供:鹿児島南高校)

1月7日に東京で始まった「JOCフェンシング大会」のジュニア女子サーブル競技で、鹿児島南高校3年の尾崎世梨選手が初優勝を果たしました。

新型コロナ対策が行われるなかで開幕を迎えた、この大会。
ジュニア女子サーブルには、17歳以上20歳未満の日本ランキング32位までの選手など、22人が参加し、世代の頂点を争いました。

尾崎選手は、高校日本一を決めるインターハイで1年生のときに3位、2年生では準優勝と、悔しさを感じながらも着実に階段を上り、3年生の今年は日本一を目標に掲げていましたが、新型コロナの影響でインターハイは中止に。今回の大会を、高校生活最後の大会と位置付けて出場しました。

準決勝までは順調に勝ち上がり、高校生で唯一、ベスト4に残ります。
その準決勝の対戦相手は、去年・2019年の地元インターハイ決勝で敗れ、準優勝という悔しい思いをした相手。1学年上の高橋千里香選手(法政大学1年)でした。
15ポイント先取の試合で、前半2対8と苦しみましたが、1分の休憩時間で戦術などを立て直すと、後半はポイント重ね15-14の接戦を制し、決勝進出。

決勝では、勢いそのままに東京女子体育大学2年の石橋幸貴選手に15対8で勝利し、初優勝。

コロナ禍で、練習ができない時期や、目標の大会が無くなるというつらい経験を乗り越えて、高校生活最後の大会で、目標としていた「日本一」に輝きました。

尾崎選手は表彰式後、MBCの取材に、
「優勝した瞬間は…いままで高校生活で優勝を逃していたので、やっと獲れたと…ほっとした気持ちになりました。積み重ねがあったからこそ優勝できたと思うので今までやって来て良かったです。大一番となった準決勝では前半から押されていて、自分のミスもあってポイントを奪われていましたが、相手も体力的にきつそうに見えたので、チャンスはあると思っていました。休憩のタイミングで、ここで諦めたら駄目だと思って、技術面の修正と合わせて、強い気持ちを持てたことが優勝につながったと思います。高校最後の大会をいい形で終われたので、これからの競技生活につながると思います。喜ぶだけでなく、きょう出た課題を活かして、新しいスタートに向けて頑張っていきたいです。」と明るい声で話しました。

なお、同じく大会初日に行われたジュニア男子フルーレでは、鹿児島高校3年の林祥蓮選手が準優勝を果たしています。

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