「障スポ」に向けプレイベント開催 

(サッカーボールを追いかけるのに、障害のある・なしは、関係ない)

来年秋に鹿児島で開かれる「全国障害者スポーツ大会(略称:障スポ)」に向けて、霧島市が2月11日に鹿児島県代表選手強化の為のイベントを行い、去年発足した鹿児島ユナイテッドFCの知的障がい者チーム「フューチャーズ」が初陣を飾りました。

霧島市は来年秋に県内各地で行われる「全国障害者スポーツ大会」で、知的障がい者サッカーの開催地となっています。きょうは県代表メンバーの多くが加入している鹿児島ユナイテッドFCの知的障がい者チーム・フューチャーズと、鹿児島ユナイテッドFCのUー15、それに地元の女子チームHKSCリンドーゼとの強化試合が組まれました。

去年末に発足し、今月1日から本格始動したフューチャーズにとっては、これが初陣。試合では、知的障がい者サッカー日本代表の原良田龍彦選手が、積極的に仕掛けます。知的障がい者サッカーは、競技人口も少なく、試合の機会が少ないのが課題です。この日に対戦したのは健常者のチームですが、貴重な実戦の中で、選手たちは声をかけあい、連携を高めようとしていました。
前半28分に、先制点を奪った鹿児島ユナイテッドFCフューチャーズ。ハーフタイムには、泉谷光紀監督が選手たち指示を丁寧に伝えます。互いを理解し合うことも2020年の全国障害者スポーツ大会に向けたチーム強化のポイントです。
後半に入り、同点弾を許したフューチャーズ。チームの初陣は1対1のドローでしたが、2020年に向け着実な一歩を踏み出しました。

試合後、原良田龍彦キャプテンは「チームが出来たときよりも、声が出るようになってきた。鹿児島で全国大会規模の試合があることは、ほとんど無いので、1試合でも多く勝てるように頑張っていきたいです。」と思いを新たにしていました。

また、障害のある・無し、年齢や性別も越えて行われた今回のイベントに、知的障がい者サッカー日本代表監督で、フューチャーズの総監督・西眞一さんは「参加者がサッカーを通して互いに刺激を受けたと思う。1年間いい準備をして、良いチームを作っていきたい。」と話してくれました。

来年の全国障害者スポーツ大会・知的障がい者サッカー競技は、2020年10月24日から3日間の日程で、霧島市を舞台に行われます。

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