「ヒーローファイル」第1回 ハンドボール飛田季実子選手(10月7日放送)
MBCラジオ毎週日曜夕方6時から放送の「MBCスポーツ」で、10月から新コーナー「ヒーローファイル」が始まりました。
2020年の鹿児島国体や東京オリンピックでの活躍が期待される鹿児島のアスリートを紹介していきます。
MBCテレビ「週刊1チャンネル」(土曜日)で登場した選手も紹介します。
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【日本の守護神 飛田季実子選手】
今こそ、注目してほしい鹿児島のスポーツ、それがハンドボールです。
霧島市に本拠地を置く日本ハンドボールリーグ女子の「ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング」。ソニーは、9月に行われた福井国体にも鹿児島代表として出場し、ハンドボールでは3年ぶりのメダルを獲得しました。
第1回で紹介するヒーローは飛田季実子選手。ソニーのゴールキーパーで、現役でありながらもすでにハンドボール界のレジェンドとも呼ばれています。飛田選手は今年で23年目のベテランでありながら、今年のアジア大会でも日本代表として活躍するなど、今なお第一線でプレーを続けています。
◆飛田選手がハンドボールをはじめたきっかけは―。
『姉がハンドボールをしていて、顧問の先生が高校入学時に私の担任でした。その先生に誘われたことがきっかけです。』
◆飛田選手は大阪出身。鹿児島の生活も長くなりましたが、鹿児島での暮らしは―。
『最高です!食べ物がおいしいし、温泉もあるし、すごく住みやすいところだと感じています。』
ハンドボールの面白さについては『ほかの競技、たとえばサッカーと違って、得点がたくさん入る。それがまずおもしろいです。もうひとつ、接触があるので、そういう接触プレーもおもしろいです。』と話していました。
飛田選手の持つ偉大な記録をひとつ、紹介します。
ハンドボールでは「7mスロー」という、サッカーのPKのようなプレーがあります。これはゴール前での守備側の反則に対して、攻撃側にゴール手前7mからのシュートが与えられます。飛田選手はこの7mスローのゴール阻止数が、昨シーズンまでの通算が「160」でリーグ歴代1位。ちなみに現役選手の中で、飛田選手の次につけている選手が39です。そう簡単に抜かれる数字ではない、偉大な記録であることがわかります。
◆飛田選手は試合におけるキーパーの役割を、「試合の流れを左右するものだ」と話していました。
『ハンドボールはゴールキーパーが試合を作るんじゃないかなと思うんです。キーパーがシュートをセーブして、キーパーからフィールドにボールを出して得点につながるのもおもしろいですし、ピンチの時にキーパーがセーブしたことによって流れが変わることもあるので、大切なポジションだと思います。』
◆また、シュートを止める上で大切なことは―。
『位置取りを早くして、相手が打ってくる前に準備して、そこから自分が何をするかという駆け引きをしています。』
◆福井国体でソニーは3位という結果を残しました。準決勝で敗れた石川県は優勝しましたが、石川県との差は大きなものとは感じていないといいます。
『準決勝で石川県と当たったんですけど、前半はどのチームよりも食らいつくことができたと思っています。あともう少しのところなんだと思うんです。ひとつのルーズボールだったり、ひとつのシュートだったり、ひとつの当たりだったりとか、そういう細かなところが相手を上回れば、勝てると思う。』
◆2年後のかごしま国体に向けても、力強い眼差しで熱い想いを語ってくださいました。
『地元で優勝するというのはすごくいいことだと思うので、優勝できるチームにしていきたいと思います。』
◆東京オリンピックへの想いは―。
『やはり誰しもが東京オリンピックは狙っていると思うので、まずはチームで結果を出して代表に呼んでもらえるように、まずチームでがんばっていきたい。あとはやっぱり狙います。』
高い目標を持ってプレーを続ける、ハンドボール界の現役レジェンド飛田選手。どこまで飛躍を続けるのか、今後も目が離せません。