【受け継がれるやさしい甘さ】養母すいかで初すいか!
ポニー号より脇野です🐥
8月も後半にはいったというのに、この夏一度もすいかを食べていないと気づいたのは先週のこと。
「急いで食べねば!!」ということでやってきたのは日置市東市来町養母🍃
こちら東市来町養母でのみ栽培されている『養母すいか』を求めて、重水勉さんのところへお邪魔してきました!
養母すいかってなに?
元をたどると富山の薬売りが持ってきて広まったらしいという養母すいかは、名前のとおり養母地域でのみ栽培されているすいかのこと。品種は『大和クリーム2号』というそう(1号と3号もあるそうです!)。
重水さんは昭和11年生まれ。物心ついたときには地域のほぼ全戸数がつくっていたほど地域に根付いた野菜(果物)であったことがわかりました。
どんな味なの?
包丁を入れると、果汁があふれ出すほどのみずみずしさ!白黄色の果肉は、ほどよい甘さでしゃきしゃきした食感がくせになり何個も食べてしまうくらい美味しい・・!
ちなみに、熟れているものと熟れていないものを2玉用意していただきましたが、外の皮をたたいたときの音が違う!
熟れていないものはこんこんと音がすることから『こんころずか』と呼ばれているそう!こんころずか!
栽培農家はごくわずかに
- 色々な品種のすいかや果物が増えたこと
- 少子化・家族人数が少なくなったこと
- 大きなすいかは冷蔵庫に入らないこと
などさまざまな要因から、養母すいかを栽培する家はどんどん少なくなり、現在育てているのは重水さんのみなんだとか。
重水さんが養母すいかを作り続ける理由
江口蓬莱館には養母すいかを「食べたい」「欲しい」という方がいらっしゃるそう。
「養母すいかを食べたいというお客様がいる限り作り続けないといけない」という重水さん。
また重水さんのお父さんが昔、伊集院にある青果店・佐伯青果に養母すいかを持っていきお盆のつけぜん(お小遣い)にしていたそう。当時の様子を思い返しながら
「すいかのありがたみっていうのは、原点は養母すいかにあると思うんですよね」と話してくださいました。
そんな少なくなっている養母すいかを現在、復活させようと取り組む動きもあるそう。
地域の野菜を絶やさず作り続けている重水さんに感謝しながら、やさしい甘さの養母すいかがこの地域で、鹿児島で、ずっと食べられるものであってほしいと感じました。
なにより、気持ちの良い青空のもとお庭の木陰で食べる養母すいか最高でした😭💕重水さん、貴重なすいかを本当にありがとうございました!!!!