今日は、いろは歌の22番目の「ら」の歌をご紹介します。
楽も苦も 時過ぎぬれば 跡もなし 世に残る名を ただ思ふべし
まず、言葉の意味から説明します。
- 「跡もなし」とは、跡形もなく消えてしまうこと。
- 「名」とは、名前のことで、立派な名や、世間によく知られている名前のことです。
楽も苦も 時過ぎぬれば 跡もなし 世に残る名を ただ思ふべし
歌の意味です。
「楽しいことも、苦しいことも、そのとき限りのもの。一時的なもので、時間が過ぎると跡形もなく消えてしまう。
人は、後世に、立派な良い名を残すように努めなくてはならない。努力することで、その人は、後世の記憶に残るであろう」といった意味です。
『刻苦勉励』、「刻む、苦しみ、勉学に、励む」と書きますが、大変な苦労をして、勉学などに励むことを諭したのが「ら」の歌です。
楽も苦も 時過ぎぬれば 跡もなし 世に残る名を ただ思ふべし
この歌 あなたの明日のお役に立てれば幸いです。
それでは、今日も、鹿児島のこの言葉でお別れしましょう。また明日。毎日ごわんそ!