夏休みも本当に残り少なくなってきました。こども企画も、いよいよ明日までとなりましたが、今日はこの夏休み、郷中教育について作文を書いてくれた小学生をご紹介しましょう。
小学6年生の山脇ひゅう君です。
ぼくの郷中教育
「負けるな うそをつくな 弱い者いじめをするな」
全校朝会で、校長先生がはなした「郷中教育」の話に出てきた言葉だ。
この言葉は僕の心のかたすみにずっと残っていた。
先日、母から郷中教育の話を聞いた。前の話を思い出し、すぐに調べてみたくなった。
早速、維新ふるさと館で調べることにした。
その中で、ぼくが一番心に残ったことは、勉強、武芸、山坂達者などを通じて、先ぱいが後輩を指導することだ。一日のほとんどを一緒に過ごし、共に心身をきたえたのだ。
年下は先ぱいを尊敬すること、負けるな、うそをつくな、弱いものをいじめをするなということなどを、人として生きていくために最も必要なこととして教えたのだという。
ぼくは、テニスをしている。そしてチームには、テニスを教えてくれる大人の指導者がいる。
子どもだけで教えあうことは難しい。
練習中にも、先ぱいとたくさん話す機会は少なく、ひたすら目の前のボールを打ち続けている感じである。自分がうまくできないと後はいには指導できない。
だから昔の人たちは、自分のためだけでなく、後はいのため、地域のために、日々心身をきたえていたのかもしれない。そういう努力を積み重ねて、初めて人に指導できるようになるものだと思う。
郷中教育のおかげで、昔の人たちは、ぼくに足りないメンタル面も強かったのだろう。
鹿児島のい人である西郷隆盛は、りっぱな先ぱいであったそうだ。
ぼくも、チームの先ぱいからアドバイスをもらうことがある。
先ぱいに指導されることは、とてもうれしい。
今はまだ後はいの立場だけど、ぼくもきっと後はいの手本になれるような、そしてたよりにされるような先ぱいになりたい。そのために5時間の練習や勉強、規則正しい生活を実行していきたい。
これが「ぼくの郷中教育」。
うーん、大人として学ぶべきことが、この作文には多く含まれている気がします。
「先人は、自分のためだけでなく、後輩のため、地域のために、日々心身をきたえていたのかもしれない」…ということは、私も含めた大人の皆さんは、日々お手本となれるよう心身を鍛えないといけませんね。
明日のこの時間は、ひゅう君とお母さんにインタビューさせていただいた模様をお送りします。
どうぞお楽しみに!